「ピリドキシンHCl」はどんな作用効果をもつ?
「ピリドキシンHCl」のニキビに対する治療効果についてみていきましょう。
「ピリドキシンHCl」のもつ皮脂分泌抑制作用がニキビ改善に効果的と言われています。
〜皮脂分泌抑制作用〜
皮脂は、汗腺から分泌された汗と混ざり合って皮膚表面に皮脂膜を作っています。
皮脂膜によって、肌表面からの過度な水分蒸発が防ぐことができています。
水分蒸発防止により、お肌のうるおい保持と共に潤いやなめらかさを与え、お肌を外的刺激から守っています。
しかし、皮脂が過剰に分泌されるとベタつき、テカリの原因になります。
また、毛穴詰まりの原因の角栓となり、ニキビの発生に繋がります。
紫外線によって、皮膚表面の脂質が酸化されて、過酸化脂質になることで細胞がダメージを受けます。
細胞がダメージを受けることは、バリア機能の低下にも繋がります。
「ピリドキシンHCl」は、過剰な皮脂分泌を抑制する作用を持っています。
ニキビ・肌荒れ防止を目的として、化粧品や医薬部外品の有効成分として配合されます。
「ピリドキシンHCl」は化粧品に配合されている場合、医薬部外品として配合されている場合で名前が変わります。
化粧品の場合は、「ピリドキシンHCl」で表記されています。
医薬部外品の場合は、「塩酸ピリドキシン」「ピリドキシン塩酸塩」で表記されています。
「ピリドキシンHCl」によってニキビ改善効果が期待できるニキビの種類
「ピリドキシンHCl」には皮脂分泌を抑える作用があります。
「ピリドキシンHCl」は皮脂分泌が盛んな思春期にできやすい“思春期ニキビ”に対して効果が期待できます。
“脂性ニキビ”や皮脂が過剰に分泌されベタつきが気になる方には、肌表面の皮脂をコントロールしてくれる「ピリドキシンHCl」は効果的です。
“思春期ニキビ”に効果が期待できる薬には、ピリドキシンHClだけでなく抗炎症作用や抗菌作用のある成分も併せて含まれていることがあります。
炎症を起こしているニキビや赤み・腫れがある場合には、抗炎症作用や抗菌作用を持ち合わせている治療薬を選ぶとよいでしょう。