「塩化ベンザルコニウム」はどんな作用効果をもつ?
塩化ベンザルコニウムは「ニキビ予防」に効果的な成分です。
他にも「フケやかゆみの防止」「殺菌・消毒」さまざまな効果を持つ成分です。
それぞれの効果について詳しく解説していきます。
どのような効果があるか知ることができれば、スキンケアの幅は広がるはず。
〜ニキビ予防効果〜
アクネ菌の繁殖を抑制することでニキビ予防が期待できる塩化ベンザルコニウム。
「背中ニキビ」の原因菌の1つであるマラセチア菌の増殖を抑制する効果を持ちます。
塩化ベンザルコニウムは毛包炎の一種である「背中ニキビ」の予防効果にも効果が期待できます。
ニキビ予防の医薬部外品の有効成分としての上限を以下に記載しました。
- クリーム・乳液・ハンドクリーム:0.05%
- 新指定医薬部外品:0.05%(手指の洗浄消毒)
- 石けん・洗顔料:0.1%
- 薬用石鹸、シャンプー・リンス:3.0%
塩化ベンザルコニウムは比較的毒性の低い殺菌剤であり医薬部外品においてハンドケア用品として使用されています。
〜フケ・かゆみ防止効果〜
頭皮の常在菌が何らかの要因により多く繁殖することが原因で起こるフケや頭皮のかゆみ。
塩化ベンザルコニウムは常在菌の増殖を抑制する効果を持ちフケやかゆみを予防します。
1%を上限とし「フケやかゆみ、悪臭を抑制する目的」でシャンプーやトリートメント配合されます。
〜殺菌・消毒〜
塩化ベンザルコニウムは殺菌作用を持ちます。
殺菌作用は、細菌の細胞膜のタンパク質を変性させ細胞膜を破壊・機能を不活性化させることで菌の活性を抑制することで発揮します。
〜腋臭防止効果〜
塩化ベンザルコニウムは常在菌を殺菌する効果を持ちます。
常在菌の殺菌は腋臭防止に効果が期待できます。
主にアポクリン腺から分泌される汗の成分を常在菌がエサとして分解することで腋臭や体臭が発生します。
塩化ベンザルコニウムは「常在菌殺菌効果」により腋臭や体臭を防止する効果が期待できます。
〜防腐〜
塩化ベンザルコニウムは防腐目的で化粧品に配合されている場合もあります。
化粧品を使用している間に微生物により化粧品が汚染され変質することがあります。
これを二次汚染といいます。
塩化ベンザルコニウムは二次汚染を防止する目的でも配合されている成分。
粘膜に使用される化粧品において防腐目的で配合される場合の配合上限は0.05%と決められています。
「塩化ベンザルコニウム」によってニキビ改善効果が期待できるニキビの種類
塩化ベンザルコニウムは「背中ニキビ」を予防する効果が期待できます。
「ニキビの原因となるアクネ菌の増殖」と「背中ニキビの原因となるマラセチア菌の増殖」を抑える効果を併せ持ちます。
「背中のニキビが気になる」という方には試していただきたい成分です。