ニキビ改善に効果的な成分

【ニキビを治す・治療に期待できる成分を徹底解説】硫黄製剤の効果検証とニキビの種類など

硫黄製剤によるニキビ治療・改善メカニズム、逆効果になるニキビも!?

昔からニキビ治療薬として多用されてきた「硫黄製剤」の効果について解説していきます。

「硫黄製剤」がニキビに対してどのような効果・メカニズムで作用するのでしょうか。

意外と知られていない、硫黄製剤の使用が効果的なニキビの種類についても紹介していきます。

ニキビの種類によって、硫黄製剤の使用によりニキビを悪化させることがあるので、そちらも詳しく紹介していきます。

みなさまのニキビ改善・治療の参考になれば幸いです。

それでは、さっそくいってみましょう〜!

 

硫黄がニキビを治療・改善する3つの効果のメカニズム

「硫黄」は殺菌作用、毛穴詰まり防止作用、皮脂分泌抑制作用の3つの作用をもっています。

1つ目は殺菌作用です。

2つ目は角質をやわらかくして、毛穴の詰まりを防ぐ作用です。

3つ目は皮脂分泌を抑制して肌表面を乾燥させる作用です。

詳しくは、[6.「硫黄製剤」使用により期待できる3つ作用と効果]でより詳しく解説しています。

気になる方は、ぜひご覧になってください。

ニキビは、詰まった毛穴の中に皮脂が溜まり、アクネ菌がその皮脂をエサに増殖します。

増殖したアクネ菌によって炎症を引き起こすことでニキビは悪化します。

「硫黄」の持つ3つの作用効果によってニキビ抑制・改善が期待できます。

 

「硫黄」を含んでいる化粧品を使っているかも

「硫黄製剤」と言われてピンと来る方は少ないかもしれません。

「硫黄製剤」は、一般的なニキビ改善・治療薬や化粧品の多くに含まれています。

以下に、硫黄を含んでいる商品の一例をご紹介します。

クレアラシルのニキビ治療薬などの市販薬は、硫黄を含んでいます。

「硫黄」は多くのニキビ改善・治療を目的とする製品に含まれています。

ニキビ改善・治療に効果的な成分として間違いなく扱われています。

「硫黄」は、重篤な副作用も持たないですし、値段も比較的安価です。

「硫黄」は市販薬としても販売しやすい成分です。

 

硫黄製剤の使用は「大人ニキビ」・「乾燥ニキビ」には逆効果となる?

「硫黄製剤」には1つ大きな弱点があります。

「大人ニキビ」や「乾燥ニキビ」には効果が期待できないことです。

「大人ニキビ」や「乾燥ニキビ」に対しては、むしろ逆効果になり、悪化の原因になり得ます。

「硫黄」の持つ“皮脂を抑制して肌を乾燥させる”という効果がここでは問題になってきます。

ニキビの種類によっては、“肌を乾燥させる”という効果が裏目にでることがあります。

皮脂には肌表面を保護する役割があります。

「硫黄」により皮脂分泌を抑制し肌が乾燥すると、肌表面を守るため、さらに皮脂を分泌させようとはたらきます。

かえって皮脂分泌が盛んになり、「大人ニキビ」を悪化させることがあるのです。

「大人ニキビ」の原因は、皮脂分泌ではありません。

「大人ニキビ」の原因は、不規則な生活習慣や睡眠不足、間違ったスキンケアや乾燥などで肌のターンオーバーが乱れることです。

また肌を乾燥させる作用があることから、「乾燥ニキビ」にも硫黄は向いていないとされています。

 

皮脂の過剰分泌が主原因の「思春期ニキビ」には効果的です。

「思春期ニキビ」の場合は皮脂量をコントロールして皮脂を抑制することが効果をもたらすためです。

ニキビの種類によっては、ニキビを悪化させてしまうので選ぶ時には注意が必要です。

 

硫黄の「皮脂分泌を抑制して、肌を乾燥させる作用」が問題!?

硫黄製剤の持つ“皮脂分泌を抑制して、肌表面を乾燥させる効果”に注意が必要です。

「硫黄」によって肌表面が乾燥してしまうと、角質層の水分まで奪われます。

角質層の水分が奪われることで肌バリア機能の低下を招いてしまうというリスクもあります。

 

みなさん、「硫黄」と聞いてどんな匂いを想像しましたか?

肌に使用するものなので、硫黄の匂いについて配慮されているとはいっても、硫黄は独特の匂いを持っています。

硫黄含有の製品を使用する際に少し匂いが気になる方もいるでしょう。

硫黄製剤を使用し、時間が経過すると硫黄粉末が白く浮き上がってくる場合もあります。

ですので、外出前の使用には注意が必要です。

 

ところで「硫黄製剤」ってどんなもの?

硫黄は病院で処方されるローションなどの外用薬に含まれています。

薬局などに売られている市販のニキビ治療用クリームなどにも含まれることがあります。

もしお手持ちのニキビ用の外用薬があったら、成分表をみると「硫黄」と書かれている場合があるかと思います。

顔や身体に直接使用するものなので、匂いなども硫黄独特の匂いがしないように配慮されていることがあります。

硫黄独特に匂いは感じないことが多いので、硫黄成分が含まれていることを知らずに使っている場合もあるかと思います。

 

「硫黄」はどんな作用効果をもつ?

「硫黄」のニキビに対する治療効果は、1つの効果だけではありません。

いくつかの効果が複合的にニキビを改善させると言われています。

 

〜皮脂の分泌を抑え乾燥させる〜

“皮脂の分泌を抑える効果”は比較的すぐに効果を実感される方が多いです。

皮脂分泌の多い「思春期ニキビ」に対しては“皮膚を部分的に乾燥させる効果”は嬉しいものです。

 

〜お肌の角質をやわらかくする〜

お肌の角質をやわらかくして、ニキビのもととなる皮脂や皮膚の老廃物を毛穴に詰まりにくくする効果があります。

角栓を毛穴に詰まりにくくする効果もあります。

 

〜アクネ菌を退治してくれる〜

硫黄にはアクネ菌そのものを退治する作用もあります。

 

以上のように、多方面からニキビにアプローチしてくれる成分といえます。

 

「硫黄製剤」で治療をするメリットは?

「硫黄製剤」には、“皮脂分泌を抑える力”があります。

肌を乾燥させてオイリーな感じを抑える作用が強いです。

皮脂分泌の多い10代の「思春期ニキビ」には非常に良い効果が期待できる薬剤の一つといえます。

硫黄製剤を使用したとき、スッキリ感があります。

医療機関に行くのが少し大変な方も外用による治療なので、他の治療と比較して時間・費用がかかりにくいと言えます。

市販薬にも硫黄成分が含まれているものがあります。

硫黄製剤による治療を行うためには必ず「医療機関への通院が必要」といったものではなく、手軽に使用できるのも嬉しいですね。

 

「硫黄製剤」を使用するにあたっての注意点は?

「硫黄製剤」は部分的に皮膚を乾燥させる、皮脂の分泌をしっかり抑えるという特性をもっています。

皮脂分泌が明らかに原因である「思春期ニキビ」には効果的です。

しかし、「硫黄製剤」は使いにくい面をもっています。

「大人ニキビ」や「乾燥ニキビ」に対してはニキビ悪化の原因になってしまうことがあります。

「大人ニキビ」は、お肌のうるおい不足がニキビ発生の原因の一つになっている場合もあります。

お肌を乾燥に傾けてしまう「硫黄製剤」は、かえってニキビを悪化させてしまう可能性があります。

 

ニキビの主な原因がなんであるかをできるだけ把握しておくと良いでしょう。

「硫黄製剤」を使うことが適切かどうか医師や薬剤師に相談してみるのも1つです。

使用直後は気にならなくても、時間が経つと肌表面に粉が白浮きしてしまうことがあります。

特に顔などに塗るときは気を付けたほうが良いでしょう。

 

「硫黄製剤」使用により期待できる3つ作用と効果

硫黄には以下3つの効果が期待できます。

殺菌作用・毛穴詰まりを防ぐ作用・皮脂分泌抑制作用にがあり、ニキビケアにつながるとされています。

 

〜殺菌作用〜

ニキビの原因菌であるアクネ菌そのものを殺菌して減少させる効果があります。

 

〜毛穴詰まりを防ぐ作用〜

肌の角質を柔らかくすることで、角栓の形成や毛穴詰まりを防ぐ効果があります。

 

〜皮脂分泌を抑制し肌を乾燥させる作用〜

皮脂の分泌を抑え、肌を乾燥させる効果があります。

 

「硫黄」によってニキビ改善効果が期待できるニキビの種類

「硫黄」には皮脂分泌を抑えて肌を乾燥させる作用があります。

「硫黄」は皮脂分泌が盛んな思春期にできやすい“思春期ニキビ”に対して効果が期待できます。

思春期ニキビに効果が期待できる薬には、硫黄だけでなく抗炎症作用や抗菌作用のある成分も併せて含まれていることがあります。

炎症を起こしているニキビや赤み・腫れがある場合には、抗炎症作用や抗菌作用を持ち合わせている治療薬を選ぶとよいでしょう。

 

「硫黄」が含まれるニキビの薬はどこで手に入る?薬局でも購入できる?

硫黄が含まれるニキビの薬は、薬局などで購入することも可能です。

医療機関でも処方されます。

薬局で買えるニキビケア商品などの市販薬も皮膚科で処方されるものと同様の効果が期待できます。

硫黄は、殺菌効果や角質を柔らかくする効果、皮脂分泌を抑える効果などが期待できます。

ニキビの種類や重症度に関係なく、徐々に効果が現れてくるのも硫黄の特徴の一つです。

 

「硫黄」と聞くと独特なにおいを想像しますよね。

しかし、ニキビの治療薬ではにおいがしないよう配慮されていることも多いです。

 

過敏症や皮膚炎などの注意点もあるため、不安な場合は医師・薬剤師に相談を

「大人ニキビ」や「乾燥ニキビ」などニキビの種類によっては逆効果になることがあるので注意が必要です。

硫黄には、基本的に重篤な副作用はないとされています。

しかし、人によっては過敏症状や皮膚炎などが起こることもあります。

使うのに不安がある方は、自己判断で使用しないで一度、医師・薬剤師に相談してみましょう。

相談した上で「硫黄製剤」を使って治療するかを検討すると安心です。

 

まとめ

「硫黄」は古くから多くのニキビ治療薬に含有されてきました。

「硫黄」は皮脂を過剰に抑制する性質があることから、肌の乾燥を招きます。

肌の乾燥が肌のバリア機能を低下させ「大人ニキビ」をかえって悪化させてしまうという危険もあります。

「硫黄」は皮脂分泌過剰な「思春期ニキビ」の治療に使った方がいい成分と認識したほうが良いでしょう。

近年、「硫黄製剤」が徐々に下火になってきています。

人によっては「硫黄製剤」の使用で過敏症状や皮膚炎などが起こることがあります。

「硫黄製剤」使用の際は、医師・薬剤師に相談した上で使用を検討すると安心でしょう。

少しでもお役に立てていたら幸いです。

 

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