乾燥肌の種類

乾燥肌の種類と特徴は?タイプ別のケア・対策方法を紹介!肌診断のポイントも【Q&A付き】

Contents

診断前に知っておきたい
乾燥肌タイプについて

みなさんは自分の肌のタイプを知っていますか?

自分の肌のタイプについて知っておくとどういうスキンケア・対策をすれば良いか分かります。

ここでは「一般的な乾燥肌」「インナードライ」「乾燥性敏感肌」の3種類の肌タイプの特徴について紹介していきます。

今の肌状態と比較しながら自分の肌タイプについて知っていきましょう。

 

<一般的な乾燥肌>

肌の水分・油分ともに少なく肌表面がカサカサしている

 

<インナードライ>

肌の水分が少なく、油分が多い状態。

肌の内側が乾燥している状態です。

 

<乾燥性敏感肌>

乾燥肌と同じく水分・油分ともに少ない状態。

肌表面に赤みが出て外部の刺激に非常に弱く、肌がボロボロとめくれて肌あれを起こしている状態。

 

乾燥肌のタイプを診断する時のチェックポイントを紹介

「自分の肌タイプはどのタイプだろう?」「自分の肌タイプが知りたい」と思った方は以下に肌タイプを診断する際のチェックポイント紹介していますので参考にしてみて下さい。

「肌の見た目や特徴だけではよく分からないよ」と思っている方もいると思います。

どのタイプの乾燥肌なのかを診断するためのチェックポイントを参考に肌について知るきっかけになれれば幸いです。

 

一般的な乾燥肌について

「一般的な乾燥肌」は加齢や肌の保湿不足などで肌のうるおいが不足し、乾燥している状態を言います。

簡単に言うと一般的な乾燥肌の方は角層(角質層)の水分保持能力がない状態。

角層の水分量は肌のうるおいやしなやかなどに大きく影響しています。

もともと皮脂量が少ないということも考えられます。

他に寝不足や偏った食事などの生活習慣の乱れやストレスが原因で皮脂分泌のバランスが崩れていることもあります。

 

他に水分と油分のバランスが悪く肌のバリア機能が低下しています。

私たちの肌はバリア機能により摩擦、雑菌などの外部刺激から守られています。

バリア機能の低下している肌は摩擦や紫外線、雑菌などの外部刺激に弱くなります。

つまりバリア機能の低下により肌荒れなどの肌トラブルが起こりやすくなる可能性があります。

 

他の肌タイプとの見分け方を以下に示しました。

  • 洗顔後、肌のつっぱり感が気になる
  • 小じわが気になる
  • 日中も肌のカサつきを感じる

小じわが気になったり肌のカサつき感やつっぱり感を感じるなどが挙げられます。

皆さんが「乾燥肌」と聞いて思い浮かべる症状が多いのが一般的な乾燥肌の特徴です。

 

インナードライについて

「インナードライ」は「脂性肌」と症状が似ています。

皮脂量の多いインナードライの肌表面は特にカサついているということはないです。

インナードライの肌は脂性肌に間違えられることがあるため注意が必要です。

表面は乾燥していないように見えますが肌の内部は水分不足で乾燥しているのがインナードライの特徴です。

 

インナードライは角層(角質層)のうるおいが不足しています。

そのため肌を守る保護機能が働き皮脂の過剰分泌が起こっているおそれがあります。

インナードライは隠れ乾燥肌と言われることもあります。

 

インナードライにも関わらず脂性肌と症状が似ているため自分の肌は脂性肌と勘違いしている方は少なくありません。

肌のタイプの勘違いは誤ったスキンケアを行なってしまう1つの原因となります。

化粧水の塗布しか行なっていないなど適切なスキンケアができていない可能性もあります。

 

「水分」と「油分」を肌にバランス良く補給できていないとインナードライを生じやすいと言われています。

肌診断を行い自分の肌の状態を把握することで適切なスキンケアを行うことができます。

自分の肌に合った適切な乾燥予防を行い、乾燥から肌を守りましょう。

 

乾燥性敏感肌について

乾燥性敏感肌は肌の乾燥状態が悪化し肌が敏感になっている状態を言います。

乾燥性敏感肌では「ニキビ」「肌の痒み」「湿疹」「吹き出物」などの肌トラブルが起こりやすいです。

自分の肌の状態に合わないスキンケアを継続して行なったり、乾燥対策を怠ることで肌のバリア機能が低下します。

肌のバリア機能がどんどん低下すると「一般的な乾燥肌」「インナードライ」の方も「乾燥性敏感肌」に傾く可能性はあります。

アトピー性皮膚炎の方は乾燥により症状が悪化することが多いです。

乾燥性敏感肌などの肌が敏感な状態では乾燥により症状が悪化するため乾燥予防を心がけることが大切になってきます。

 

【タイプ別】乾燥予防するスキンケア

乾燥肌には様々タイプがあります。

「乾燥肌」と聞くと肌がカサついているイメージをする方が多いかと思います。

しかし乾燥肌は肌表面がカサついているだけではありません。

ここでは「一般的な乾燥肌」「インナードライ」「乾燥性敏感肌」のタイプ別におすすめのお手入れ方法について紹介していきます。

日々のスキンケアの参考にしていただければ幸いです。

 

「一般的な乾燥肌」に対する乾燥予防

洗顔、保湿ケア、メイクを乾燥肌の方が行う場合のおすすめの配合成分について紹介します。

  • セラミド
  • コラーゲン
  • ヒアルロン酸
  • プロテオグリカン

以上に示したセラミド、コラーゲンなどといった成分は保湿効果をもっている保湿成分です。

乾燥肌の方は湿成分が配合されているアイテムを使用することをおすすめします。

肌の乾燥は小ジワなどのシワやシミの原因になります。

シワやシミを防ぐためにも「セラミド」「コラーゲン」「ヒアルロン酸」「プロテオグリカン」などの保湿成分が配合されたアイテムの使用がおすすめ。

他にも「抗酸化作用」「メラニン色素抑制作用」のあるビタミンCをスキンケアで取り入れるのもGOOD。

 

顔の洗顔は以下のことを意識して行うと良いですよ。

  • 石鹸や洗顔料をよく泡立てる
  • 熱いお湯ではなくぬるま湯で洗い流す
  • 洗顔後はすぐに保湿ケアを行う

洗顔を行う際は石鹸や洗顔料をよく泡立ててから。

洗顔料などを洗い流す際のお湯の温度にも気をつけましょう。

肌の皮脂は約30度で溶け出すと言われているため30度以上のぬるま湯で洗い流すことをおすすめします。

熱いお湯で洗い流すと皮脂が落ちすぎてしまい肌の乾燥に繋がり、冷水では余分な皮脂が落としきれず肌に残ってしまいます。

 

洗顔後や入浴後は肌が無防備な状態。

この状態で保湿ケアもせずに放置してしまうと水分が蒸発し急激に肌が乾燥します。

洗顔後は5〜10分以内に保湿ケアを行うのが理想です。

 

保湿ケアについて以下に示しました。

肌へ保湿成分を与えるタイミングは化粧水と乳液・クリームの間。

化粧水や美容液などでほぐれた肌に保湿成分を与え、その上から乳液・クリームでカバーすることで肌を保湿できます。

手軽に「水分」「油分」を補給しやすいオールインワンアイテムの使用もおすすめです。

 

メイクを行う際も使用アイテム次第では乾燥を防ぐことができます。

例えば、肌に優しくうるおいを保持してくれるアイテムの使用などで肌の乾燥は防ぐことができます。

乾燥しやすい季節なども考慮し「春夏用」「秋冬用」でファンデーションなどのベースアイテムを変えるのも乾燥予防になります。

 

「インナードライ」に対する乾燥予防

インナードライは肌表面がテカっているように見えるため脂性肌だと思い込んでいる方は多いはず。

インナードライを改善するためには洗顔力の強いアイテムは避けなければいけないにも関わらず脂性肌用の洗顔力の高いクレンジングオイルや洗顔料を使用しがちです。

メンズ専用の洗顔料は洗浄力が高いアイテムが多いため注意が必要です。

(男性は皮脂の分泌量が多いとされています)

肌の内部が乾燥しているインナードライの方が洗顔力の高いアイテムを使用すると余計に肌の内部の乾燥に繋がります。

インナードライの方は使用するスキンケアアイテムを選択する際に特に注意が必要。

 

肌の乾燥を予防するためには洗顔力の高すぎないアイテムを選択すること。

洗顔を行う際はよく泡立てきめ細かい泡で優しく洗い流すこと。

特に角質が気になる部位として「額・鼻などのTゾーン」や「顎を含むフェイスライン」が挙げられます。

Tゾーンや顎などの皮脂腺が多く存在する部位において角質が気になる傾向にあります。

このような角質が気になる部分を洗うときは丁寧に行い、ゴシゴシ強く洗うことは避けましょう。

 

洗顔後は保湿ケアを忘れずに!

保湿ケアにおいては化粧水で水分をしっかり補った後、その水分が蒸発しないように乳液やクリームなどでフタをしましょう。

インナードライの方は油分を避ける傾向にあるようです。

しかしインナードライの方は油分も適度に必要であり、肌の「水分量」「油分量」のバランスが乾燥予防には大切。

油分も適度に補い、肌からの水分蒸発を防ぎ乾燥予防を心がけましょう。

自分の肌質を確認し見極めながらスキンケアを行うことが重要です。

 

「乾燥性敏感肌」に対する乾燥予防

乾燥性敏感肌は乾燥肌のタイプの中で最も深刻な状態。

自分の髪の毛が肌に触れることが刺激となり痒みを感じるほど肌が敏感な状態。

なので日々使用するスキンケアアイテムの選択に注意が必要です。

肌のヒリヒリ感が続いている場合は使用しているスキンケア・メイクアップアイテムなどが肌に合っていない場合があるため見直す必要があります。

 

乾燥予防において肌を清潔に保つことが重要。

肌を清潔に保つことは効果的に肌に潤いを与えるためにも大切です。

朝晩の洗顔は丁寧に行い、洗顔後は保湿ケアを行いましょう。

ニキビなどの肌のトラブルがすでに現れている方は選択するスキンケアアイテムにも注意して下さい。

刺激の少ない敏感肌用の洗顔料などの使用を検討して下さい。

 

メイクアップアイテムについても自分の肌に合うアイテムを選択しましょう。

「化粧下地」「日焼け止め」「ファンデーション」などのベースアイテムの使用は肌を十分に保湿した後に。

保湿した肌にベースアイテムを薄めに塗布することがおすすめ。

乾燥予防に大切なのはスキンケアアイテムからベースアイテムのやり方まで肌のケアをしっかり行うことです。

 

肌質の見分け方と各肌質の特徴

ここでは乾燥肌にフォーカスを当て解説していますが、一度どんな肌質があるのか確認しましょう。

肌質は以下に示した3種類に大きく分けられます。

  • 乾燥肌
  • 脂性肌
  • 普通肌

「あれ?敏感肌は入らないの?」と思った方もいるのではないでしょうか。

「敏感肌」は肌質ではなく肌の状態を指しています。

肌の状態は「環境」「日々のスキンケア」によって変化します。

ここでは「乾燥肌」「脂性肌」「普通肌」それぞれにおいて「特徴」「原因」を解説していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

 

「乾燥肌」の特徴・原因

【特徴】

「乾燥肌」と聞くとどういった肌を思い浮かべますか?

乾燥肌とは「水分」「皮脂」両方が不足して潤いがなく乾いた肌のこと。

特徴として肌のカサつきやつっぱり感があり、ドライスキンとも呼ばれています。

 

乾燥状態が酷いと「かゆみ」「粉吹き」「ひび」などの症状を伴うことがあります。

特に「かゆみ」「粉吹き」「ひび」などの症状は入浴後に感じることが多いです。

「目元」「口元」「脛(すね)」「膝(ひざ)」「肘(ひじ)」「足の裏」「かかと」などは皮脂が少ない部位。

皮脂がもともと少ない部位は他の部位と比較して乾燥しやすいため入念な保湿を行う必要があります。

 

【原因】

乾燥肌の主な原因として「肌のバリア機能低下」が挙げられます。

「外部からの強い刺激」「紫外線ダメージ」「生活習慣の乱れ」「肌のターンオーバーの乱れ」「加齢」などが原因で肌のバリア機能が低下します。

肌のバリア機能の低下により水分が逃げるため肌の潤いが失われます。

 

通常の肌では「角層」「皮脂膜」がバリア機能として働いており、肌の内部から水分の喪失を防いでいます。

肌の潤いに欠かせないバリア機能が低下すると肌の乾燥に繋がります。

乾燥肌を防ぐためには「肌のバリア機能」を守ることが大切です。

 

乾燥肌かもしれないと思っている方は以下のチェク項目でご確認ください。

  • 肌の乾燥を感じる
  • 肌にツヤがないように感じる
  • 肌を触るとカサカサしている
  • 肌の「カサつき感」「ゴワつき感」「つっぱり感」などを感じる
  • 洗顔後、早い時点で小じわが目立ち始める
  • 洗顔後、お風呂上がり後に肌がつっぱる
  • メイクのノリが悪い
  • ベースメイクがすぐに崩れる、重ねてもつかない

いくつ当てはまりましたか?

当てはまる項目の多い方は「乾燥肌」の可能性が高いです。

 

「脂性肌」の特徴・原因

【特徴】

「脂性肌」と聞くとどういった肌を思い浮かべますか?

脂性肌とは「皮脂」の分泌が過剰な肌のこと。

特徴としては肌のテカリやベタつきを起こしやすく、オイリー肌とも呼ばれています。

 

皮脂分泌の多いおでこや鼻の周りなどのTゾーンは過剰な皮脂の影響でニキビなどの肌トラブルを起こしやすいです。

また毛穴が開いた状態になりやすいです。

特に鼻や鼻の周りは毛穴の開きが目立つ部分です。

 

【原因】

脂性肌の主な原因として「食生活の乱れ」「生活習慣の乱れ」「ストレス」「加齢などによるホルモンバランスの乱れ」などが挙げられます。

他にも「遺伝的な要因」「体質」などの影響もあると言われています。

ホルモンバランスの乱れで男性ホルモンの分泌が増加すると皮脂分泌が過剰になります。

皮脂分泌過剰は肌の「ベタつき」「テカリ」の原因になります。

 

脂性肌かもと思っている方は以下のチェク項目でご確認ください。

  • テカリによりファンデーションなどのメイクが崩れやすい
  • 部分によりテカりが気になる
  • テカリの部分を触るとベタッとした皮脂がつく
  • クレジング(メイク落とし)がしやすい
  • 皮ムケ、ひび割れ、粉吹きなどがない
  • 肌のつっぱり感がなく小ジワが目立ちにくい

いくつ当てはまりましたか?

当てはまる項目の多い方は「脂性肌」の可能性が高いです。

 

「普通肌」の特徴・原因

【特徴】

「普通肌」と聞くとどういった肌を思い浮かべますか?

普通肌は「乾燥肌」と「脂性肌」のちょうど中間の肌。

皮脂の分泌量が適量であり肌の水分量も十分である状態です。

保湿状態も良好であり毛穴が目立ちにくくキメも整っており肌悩みが少ないのが特徴。

普通肌はノーマルスキンとも呼ばれています。

 

普通肌か否かの判断は頬の状態を基準に判断することが適切とされています。

もともと皮脂の分泌量が多いTゾーンではなく頬などを基準にしましょう。

普通肌は肌が好ましい状態の分、丁寧なケアを行う必要があります。

 

【原因】

普通肌は一般的には肌悩みや肌トラブルが少ない肌です。

しかし肌に合わない化粧品の使用や摩擦などの刺激、不規則な生活はニキビなどの肌トラブルの原因となります。

自分に合う化粧品の使用や正しい洗顔を行い健康的な状態を保ちましょう。

 

普通肌かもと思っている方は以下のチェク項目でご確認ください。

  • 乾燥やニキビなどの肌悩みが少ない
  • カサつき、ゴワつきを感じない
  • Tゾーンや小鼻など皮脂分泌の多い部分はベタつきを感じることがある
  • 洗顔後10分以内では小じわが目立たない
  • ベースメイクが落ちることはあるが気になるほどではない

いくつ当てはまりましたか?

当てはまる項目の多い方は「普通肌」の可能性が高いです。

 

乾燥肌のタイプ4つある?

乾燥肌の原因として考えられるのが「肌のバリア機能の低下」です。

乾燥肌と言っても4つのタイプがあると言われています。

乾燥肌の4つのタイプについて以下に示しました。

  • 乾燥性敏感肌
  • 脂性乾燥肌
  • 超乾燥肌
  • 加齢性乾燥肌

ここでは「乾燥性敏感肌」「脂性乾燥肌」「超乾燥肌」「加齢性乾燥肌」の「特徴」「原因」「対策ポイント」について解説していきます。

 

乾燥性敏感肌

乾燥性敏感肌とは気温や湿度などの環境変化により肌が乾燥し外部刺激に敏感になっている状態こと。

「乾燥肌」と「敏感肌」を混ぜたような肌状態でバリア機能は低下しています。

肌の保湿機能も低下しており健康な肌と比較すると肌トラブルが起こりやすいです。

そんな乾燥性敏感肌の「特徴」「原因」「対策ポイント」について見ていきましょう。

 

【特徴】

乾燥性敏感肌は肌が乾燥することにより少しの外部刺激に対しても肌が敏感に反応する状態。

肌のバリア機能が低下しており「肌のカサつき」「スキンケア時のピリピリ感」を感じやすいです。

髪の毛が少し肌に触れるだけでチクチク感じる方もいたりと、少しの刺激でも肌が敏感に反応するのが特徴です。

 

出現する症状は様々で人によって異なります。

「埃(ほこり)」「花粉」「雑菌」「摩擦」などが影響することで肌荒れや肌の炎症を生じる方もいます。

「スキンケア時に肌がピリピリ痛いな」など感じたら早い段階で対処する必要があります。

 

【原因】

乾燥性敏感肌の原因として以下のことが考えられます。

  • 気温・湿度の変化
  • 紫外線
  • 誤ったスキンケア
  • 保湿不足
  • 花粉、雑菌、摩擦などの外部刺激

乾燥性敏感肌の原因として以上に示した「気温・湿度などの環境変化」「紫外線」などは肌へ負担をかけダメージを与えます。

肌が何らかの原因でダメージを受けるとバリア機能が低下し肌の乾燥だけでなく外部刺激に対して敏感な状態となります。

肌のバリア機能は肌内部のセラミドなどの脂質不足により低下します。

バリア機能が低下により紫外線や雑菌などの外部刺激を受けやすくなるため予め対策することが大切です。

乾燥性敏感肌の対策にあたってのポイントについては以下の「対策ポイント」で解説しています。

 

【対策ポイント】

乾燥性敏感肌を対策する際のポイントを紹介していきます。

乾燥性敏感肌では「肌のダメージ」「セラミド不足」が関係しています。

バリア機能が低下しており少しの刺激により敏感に反応してしまうため低刺激のアイテムを選択しましょう。

どのようなアイテムを選択すれば良いか迷った時は乾燥性敏感肌用のスキンケアアイテムがおすすめ。

 

乾燥性敏感肌はセラミドの不足も影響していると言われています。

セラミドは肌のバリア機能としての役割を持ちます。

乾燥性敏感肌ではセラミドを守ったり化粧品などで補ったりすることが大切。

セラミドを守るためには肌のターンオーバーを乱さないことがポイント。

乾燥性敏感肌は肌の炎症や痛みが強く伴うこともあります。

強い痛みや炎症の場合は皮膚科を受診し相談しましょう。

 

脂性乾燥肌(混合肌)

脂性乾燥肌は皮脂は多いが水分量が少ない肌のこと。

混合肌とも言われており「皮脂の多い部分」と「乾燥している部分」が混在しています。

脂性乾燥肌の「特徴」「原因」「対策ポイント」について見ていきましょう。

 

【特徴】

脂性乾燥肌は日本人に多い肌質と言われています。

「額や鼻などのTゾーン」や「小鼻」などは皮脂が多く水分が少ないので「ベタつき」を感じやすいです。

反対に「頬や顎、口周りなどのUゾーン」は皮脂も水分も少ないため「カサつき」を感じやすいです。

顔の部分によって「ベタつきやテカリを感じる部分」と「カサつきを感じる部分」が混在しています。

「脂っぽいのに部分的に乾燥しているな」と思った方は脂性乾燥肌の可能性があります。

 

【原因】

脂性乾燥肌の原因として以下のことが考えられます。

  • 食生活・睡眠などの生活習慣の乱れ
  • 過度の洗顔や保湿ケア不足

食生活や睡眠など生活習慣の乱れは肌のベタつきの原因となります。

「脂っぽい食事」や「アルコールの過度の摂取」「男性ホルモンの増加」により皮脂の分泌が過剰になります。

脂性乾燥肌の原因として睡眠不足も考えられます。

睡眠不足は美肌の天敵とも言われているように睡眠が不足すると男性ホルモンが活性化されるため皮脂分泌が増加すると言われています。

過剰の皮脂分泌は肌のベタつきや肌荒れを招く原因になります。

 

また過度の洗顔や保湿ケアの怠りによっても皮脂分泌量が増加すると言われています。

過度の洗顔や保湿ケアの怠りにより肌が乾燥すると保護作用が働き過剰に皮脂を分泌します。

ベタつき気になって多めに洗顔してしまったり肌の保湿をしなかったりすると肌が乾燥し逆に皮脂分泌が増加します。

これにより皮脂腺の発達しているTゾーンはベタつきますが、皮脂腺の少ない口元や目元は乾燥が進行します。

「ベタついている部分」と「乾燥している部分」があり、対策ではそれぞれにあったケアをする必要があります。

 

【対策ポイント】

脂性乾燥肌を対策する際のポイントは「ベタついている部分」「乾燥している部分」それぞれに合ったスキンケアを行うこと。

皮脂が過剰に分泌されベタついている部分には「軽いテクスチャーのクリーム」を。

乾燥している部分には「濃厚な触感のクリーム」を使用すると良いでしょう。

スキンケアだけでなく日々の生活習慣から整えるのもポイント。

「日々の食事」「睡眠」「運動」など健康的な生活を心がけてみてください。

睡眠については就寝する時間も意識するとさらに良いでしょう。

 

超乾燥肌

超乾燥肌はその言葉の通り乾燥がさらに進行した状態の肌です。

そんな乾燥が進行してしまった超乾燥肌の「特徴」「原因」「対策ポイント」について見ていきましょう。

 

【特徴】

超乾燥肌は肌がポロポロ剥がれたり、白い粉がふいたりする特徴があります。

また洗顔後や入浴後に強いつっぱり感を感じるのも特徴の1つです。

ストレスや季節によってヒリヒリとした痛みを感じることもあります。

 

【原因】

超乾燥肌の原因として以下のことが考えられます。

  • 過度の洗顔などによる皮脂不足
  • バリア機能低下による乾燥の進行

過度の洗顔や強い力での洗顔、洗浄力の強いアイテムの使用は皮脂が洗い流される原因となります。

皮脂は汗などを混ざり合うことで皮脂膜となり肌の水分蒸発を防ぎ乾燥から守っています。

そんな皮脂が洗い流されることで肌はさらに乾燥します。

 

他にも肌のバリア機能が低下することで乾燥が進行します。

乾燥が進行することで角質が剥がれやすい状態となります。

剥がれやすい状態の角質が剥がれ落ちずに肌表面に留まると白い粉を吹いた状態となります。

白い粉を吹いた状態は超乾燥肌の特徴の1つです。

白い粉を吹いた状態にならないためにも対策が必要となります。

 

【対策ポイント】

朝乾燥肌を対策する際のポイントは「皮脂を落とさないこと」「その人に合った保湿ケア」です。

洗浄力の強い洗顔料やボディーソープの使用は皮脂を落としてしまう原因となります。

洗顔料やボディソープは低刺激のアイテムを使用しましょう。

摩擦などの刺激も肌の乾燥に繋がるため、洗う際は泡で優しく洗いましょう。

 

洗顔後や入浴後は肌の水分を外に逃がさないようなケアが重要です。

洗顔はすぐに「化粧水」「乳液」「クリーム」「美容液」「ボディクリーム」などで保湿することが大切。

白い粉が吹いたり痛みを伴ったり症状が酷い場合は皮膚科を受診し相談しましょう。

 

加齢性乾燥肌(老人性乾皮症とは)

加齢性乾燥肌は「老人性乾皮症」とも言われています。

そんな加齢性乾燥肌の「特徴」「原因」「対策ポイント」について見ていきましょう。

 

【特徴】

加齢性乾燥肌とは簡単に言うと加齢により乾燥した肌のこと。

一般的に肌の水分は「皮脂」「セラミドなどの細胞間脂質」「尿素などの天然保湿因子」により保持されています。

これらの水分保持因子は加齢により分泌量が低下し減少することが知られています。

「皮脂」「細胞間脂質」「天然保湿因子」の減少により肌の水分蒸発を防いでいる「皮脂膜」が薄くなり肌が乾燥します。

 

「肌のカサつき」「痒み」「粉吹き」「浅い亀裂」などが見られるのが特徴です。

痒みに関しては「脛(すね)」「腰」「太もも」などで多く感じると言われています。

年齢を重ねた方にとって痒みは感じる頻度は高く非常に辛い症状です。

 

【原因】

加齢性乾燥肌の原因として以下のことが考えられます。

  • 加齢
  • 皮脂やセラミドなど脂質の減少
  • 過度の洗顔やエアコンなどによる影響

加齢性乾燥肌の主な原因は「加齢」です。

年齢を重ねるごとに「皮脂の分泌量」「セラミド」「脂質」などが減少します。

セラミドは肌のバリア機能を保つのに欠かせない成分。

細胞間脂質などの脂質は肌の水分蒸発を防いでいる重要な成分。

肌の潤いを保つために必要な成分が減少することで乾燥してしまいます。

 

また、過度の洗顔も肌が乾燥してしまう要因です。

過度の洗顔は皮脂を洗い流してしまい乾燥が悪化するおそれがあります。

他にもエアコンの風を直接受けることは肌の水分が奪われやすくなり乾燥を招きます。

室内の空気が乾燥していても肌から水分が抜けやすくなるため湿度にも注意が必要です。

 

【対策ポイント】

加齢性乾燥肌を対策する際のポイントは「皮脂を落としすぎないこと」「徹底した保湿ケア」です。

年齢を重ねるとどうしても「皮脂」「セラミド」などが減少し肌が乾燥しやすくなります。

そのため保湿ケアを徹底したり、皮脂を落としすぎないケアは重要となってきます。

 

洗う時は優しくし洗いすぎには注意しましょう。

洗顔後、入浴後はすぐに保湿ケアを行い肌からの水分蒸発を防ぎましょう。

他にもエアコン使用時は風の向きに注意し直風を避けたり、加湿器などを使用し室内の湿度を50〜60%前後に保つことも大切です。

強い痒みを伴うこともありますが掻いてしまうことで「皮脂欠乏性湿疹」「貨幣状湿疹」へと症状が進行してしまうおそれがあります。

我慢できないほどの強い痒みを伴う場合は皮膚科を受診し相談しましょう。

 

「乾燥肌」「混合肌」における
“特徴”と“見分け方”について

ここでは「乾燥肌」「混合肌」それぞれの「特徴」について解説していきます。

自分では乾燥肌だと思っていても実は混合肌だったということは少なくないです。

この記事を通して「乾燥肌」「混合肌」それぞれの特徴を参考に見分けられるようになり自分の肌タイプに合ったスキンケア方法を見つめ直すきっかけになれれば幸いです。

それでは早速「乾燥肌」「混合肌」の特徴について見ていきましょう。

 

乾燥肌の特徴について

乾燥肌は「水分量」「皮脂量」ともに不足しているのが特徴。

肌はバリア機能が正常に働くことで肌のうるおいを保っています。

乾燥肌はこのバリア機能が「生活習慣の乱れ」「紫外線によるダメージ」「誤ったスキンケア」「加齢」など何らかの原因により低下しています。

そのため肌はうるおいやみずみずしい状態を保てなくなります。

保湿などのスキンケアを行なったとしても水分が蒸発してしまい肌内部に保持されにくいのも乾燥肌の特徴です。

 

乾燥肌ではバリア機能が低下しているため外部からの刺激に反応しやすくなります。

そのため「空気の乾燥」「紫外線」「雑菌」などが刺激となり肌荒れや痒み、炎症などの肌トラブルを生じやすいです。

また以下に示した項目に当てはまるようでしたら乾燥肌の可能性が高いです。

  • 洗顔後、入浴後に肌のつっぱり感がある
  • 肌を触ったときにカサカサしている
  • 粉が吹いている
  • メイクノリが悪い、崩れやすい

当てはまる項目はありましたか。

たくさん当てはまった方は特に入念な対策が必要。

「秋冬など乾燥する季節」や「季節の変わり目」などに乾燥肌になる方もいます。

季節に合わせてスキンケアを変えるのもポイントです。

 

混合肌の特徴について

混合肌は「水分量」は少ないですが「皮脂量」は多いのが特徴。

日本人に最も多い肌タイプと言われています。

鼻や額などのTゾーンはベタついているが、目元や口元は乾燥しています。

脂性肌は「ベタついている部分」「カサカサしている部分」が混在しており顔のパーツによって肌質が異なります。

 

実は混合肌においても乾燥肌と同様に肌のバリア機能は低下しています。

ニキビや肌荒れなどの肌トラブルを起こしやすい状態です。

混合肌はホルモンバランスの状態にも影響を受けると言われています。

 

女性の方はホルモンバランスの変化で生理前のみ皮脂分泌が増加し混合肌になるなんてことも。

「生理前だけニキビができやすいな」と悩んでいる方はホルモンバランスの影響で肌質が変化している場合があります。

肌質は一生同じとは限らず季節や年齢などにより変化しています。

若い時は「混合肌」だったとしても年齢を重ねるとともに「乾燥肌」に変化していくこともあります。

現在の肌の状態を把握しておくことで適切なスキンケアを行うことができます。

 

肌タイプに合わせた洗顔方法

人それぞれ異なった肌タイプを持っており、その肌タイプは「季節」「年齢」「体調」などにより変化します。

若い時は「混合肌」だったが年齢を重ねることで「乾燥肌」へ変化することがあります。

混合肌の場合は毛穴が目立ったりニキビができやすい傾向にあります。

乾燥肌の場合は痒みや炎症、肌荒れを起こしやすい傾向にあります。

このように肌タイプにより生じやすい肌トラブルは異なります。

 

肌タイプにより起こりやすい肌トラブルが異なるため肌タイプに合ったスキンケアを行うことが大切。

ここでは「乾燥肌」「混合肌」における「洗顔時の注意ポイント」と「洗顔料・クレンジングの選び方」について紹介しています。

ぜひ参考にしてみてください。

 

乾燥肌はしっとりタイプの洗顔を

【洗顔時の注意ポイント】

乾燥肌の方は「水分」「皮脂」ともに少ない状態です。

洗顔する際はなるべく肌に刺激を与えないように行うことが大切です。

直接手で肌を擦らないように泡立てネットなどを使い十分に泡立ててから洗顔しましょう。

洗顔する時は皮脂分泌の多いTゾーンや小鼻を中心にクルクル小さな円を描きながら泡を肌の上で転がすように優しく洗います。

 

洗顔料やクレンジングをすすぐ際も優しく丁寧に。

すすぐ時はお湯の温度にも注意しましょう。

高すぎる温度だとセラミドなどの保湿成分まで一緒に洗い流されてしまう恐れがあるのでぬるま湯で行いましょう。

ぬるま湯を手ですくうイメージで優しく丁寧にすすいでください。

「小鼻」「フェイスライン」「顎の裏」など顔の凹凸部分はすすぎ残しが多く泡が残りやすいです。

特に顔の凹凸部分はすすぎ残しがないか確認しましょう。

 

【洗顔料・クレンジングの選び方】

乾燥肌の方は洗浄力が高くない洗顔料やクレンジングを選びましょう。

乾燥肌の方には洗顔力が高い洗顔料などはおすすめできません。

なぜおすすめできないかと言うと洗浄力の高いアイテムは肌に必要な油分まで洗い流してしまうおそれがあるためです。

適度の油分は肌のうるおいを保つ上で必要です。

 

特にクレンジングを選ぶ際には注意が必要なので以下を参考に選んでみてください。

クレンジングは「メイクなどの油汚れ」や「角栓などの毛穴に詰まった汚れ」を落とすアイテム。

クレンジングにはさまざまな種類があるため選ぶのに迷ってしまうなんてことも。

乾燥肌の方は洗浄力の弱い「ミルクタイプ」「クリームタイプ」などを選ぶと良いです。

「オイルタイプ」などは一般的に洗浄力が強いので乾燥肌の方にはおすすめできません。

 

洗顔料を選ぶ際は高保湿成分とされている「セラミド」「スクワラン」「コラーゲン」などを含有しているアイテムを選びましょう。

乾燥肌の方は保湿成分が配合されているしっとりタイプの洗顔を使用することをおすすめします。

「防腐剤」「香料」「スクラブ」「メントール成分」含有のアイテムの使用は避けた方は良いでしょう。

乾燥肌の方には「防腐剤」「香料」「スクラブ」「メントール成分」が肌への刺激となる場合があるためです。

 

混合肌は皮脂を取り過ぎないように

【洗顔時の注意ポイント】

洗顔方法としては乾燥肌と同様です。

洗顔時はしっかり泡立てた洗顔料を使用し肌を直接擦らないように。

すすぎの際はぬるま湯で優しく丁寧に。

 

洗顔時、泡を最初に乗せる箇所もポイントです。

まずは皮脂分泌の多いTゾーンから泡を乗せたあとに顔全体を洗います。

Tゾーン以外の箇所はTゾーンと比較して皮脂の分泌量が少ないため長時間泡を乗せると必要な皮脂まで落ちやすくなります。

「目元」「口元・口周り」「頬」などは乾燥しやすいため洗顔時は特に優しく洗い強く擦らないようにしましょう。

混合肌は肌が敏感になっていることも多いので洗顔後に顔を拭くときにも注意が必要です。

清潔な柔らかいタオルを使用し顔にタオルを優しく押し当てるようなイメージで行なってくださいね。

 

【洗顔料・クレンジングの選び方】

混合肌は「皮脂」が多く「水分」が少ない状態の肌です。

顔のパーツにより乾燥している箇所もあるため洗顔力の強い洗顔料やクレンジングの使用は控えましょう。

混合肌の方は顔のパーツによりベタついているところもあると思いますが皮脂を落としすぎないように。

 

スクラブ入りなどの洗顔料の使用は皮脂を落としすぎてしまう可能性があります。

そのため肌のバランスを壊してしまい肌トラブルの原因になんてことも。

混合肌の方は敏感肌用の洗顔料やクレンジング、植物由来のアイテムを選ぶのおすすめです。

 

保湿ケアは肌タイプに合った方法で!

ここまでで肌タイプに合わせた洗顔とクレンジング方法を紹介しました。

ここからは保湿ケアについて見ていきましょう。

「乾燥肌」「混合肌」それぞれに合う保湿ケアを行うことが大切です。

早速「乾燥肌」「混合肌」のスキンケアについて見ていきましょう。

 

乾燥肌に対するスキンケア方法

乾燥肌は水分も油分も不足している状態なので「水分」だけでなく「油分」もしっかり与えることが大切。

乾燥肌は肌内部の水分が保たれていないため化粧水などで水分を補う必要があります。

洗顔後や入浴後の肌はすぐに乾燥してしまうため3分以内を目安に化粧水で水分を補うのがポイント。

洗顔後などに化粧水で肌に水分を補ってから手で少し温めた乳液をなじませます。

目尻、口元、小鼻に乳液を乗せて顔の中心部から外側に向かい大きく円を描くように優しくのばしましょう。

化粧水で水分を補った上から乳液を塗ることで乳液が肌にフタをするため水分蒸発を防ぐことができます。

 

季節やホルモンバランスなどにより肌の状態は変わるので肌の状態によって使用アイテムを変えるのも良いでしょう。

秋や冬などの乾燥しやすい季節は乳液より油分の多いクリームの使用がおすすめ。

乾燥が気になる部分にはクリームや白色ワセリンを重ね付けしてみましょう。

クリームや白色ワセリンの重ね付けすることで肌内部の水分蒸発を防ぐことが期待できます。

白色ワセリンは肌への刺激が少ないので敏感な肌に対しても使用できるのでおすすめです。

 

化粧水や乳液などのスキンケアアイテムを選ぶ際は含まれている成分を確認するようにしてください。

高保湿成分とされる「ヒアルロン酸」「セラミド」「アミノ酸」「コラーゲン」「グリセリン」が含まれているアイテムがおすすめです。

反対に肌を刺激するおそれのある「香料」「アルコール」「防腐剤」などが含まれていないアイテムを選びましょう。

 

混合肌に対するスキンケア方法

混合肌は「水分」と「油分」のバランスが崩れており「乾燥している部分」「皮脂の過剰分泌によりベタベタしている部分」とが混在しています。

混合肌のスキンケアでは「水分と油分のバランス」を重視するのが大切。

「乾燥している部分」と「ベタついている部分」が混在している肌状態ですが肌の水分量は不足しています。

そのため肌にうるおいを与えられる化粧水を使用し水分を補いましょう。

 

混合肌においても皮脂の役割をする乳液などで保湿することは大切です。

しかし皮脂が過剰になっている部分もあるためベタつきの強い乳液は避けたいところ。

油分の強くないナチュラルなテクスチャを選択すると良いです。

 

混合肌の「水分と皮脂のバランス」は季節により変化します。

肌の乾燥の程度やベタつきなどを日々把握しておくことで自分に合ったスキンケアを行うことができます。

肌の乾燥やベタつきの程度により使用する化粧水や乳液などのテクスチャを変えてみるのも良いです。

 

また顔の部分によりスキンアイテムの使い方を変えてみるのもおすすめ。

例えば、ベタついている部分と乾燥している部分で乳液を塗る量を変えたりなど。

混合肌のスキンケアアイテムはなるべく低刺激のアイテムを選択しましょう。

なぜかというと混合肌では紫外線や摩擦などの外部刺激から肌を守るバリア機能が機能していないことがあるためです。

 

4種類の乾燥肌におすすめできる予防・対策方法

乾燥肌には「乾燥性敏感肌」「脂性乾燥肌」「超乾燥肌」「加齢性乾燥肌」の4つの種類があります。

ここでは「乾燥性敏感肌」「脂性乾燥肌」「超乾燥肌」「加齢性乾燥肌」に共通する対策方法について紹介していきます。

「スキンケア」「日常生活」に分けて紹介しているのでぜひ参考にしてください。

潤いのある健やかな肌を目指すにはちょっとした日々の心がけが大事。

この記事が少しでも日々のスキンケアの参考になれれば幸いです。

 

スキンケアでの乾燥予防・対策法

それでは最初にスキンケアについて見ていきましょう。

乾燥肌のスキンケアを行う上で重要なことは以下の2点です。

  • 肌に刺激を与えない
  • 丁寧に保湿する

以上の2点を意識してスキンケアを行いましょう。

具体的なスキンケア方法について「クレンジング」「洗顔」「保湿」に分けて紹介していきます。

「クレンジング」「洗顔」「保湿」それぞれの手順やポイントについても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

 

【クレンジング方法】

特にメイクをした日はクレンジングによりメイクや汚れをしっかり落とすことが大切。

実はクレンジングで毎日のメイクや汚れを「しっかり落とす」ことが美肌を作るためには重要です。

重要なクレンジングの手順を流れにそって紹介していきます。

以下の流れを参考に摩擦の少ない肌に優しいクレンジングを行いましょう。

 

<STEP1>

清潔にした手の上に適量のクレンジングを取り出します。

ここでポイント!

取り出すクレンジングの量が少ないのはNG。

使用量が少なすぎるとメイクや汚れがきちんと落とせなかったり、なじませる際に肌に摩擦が生じ負担をかける原因にもなります。

使用量は商品によりに異なるため記載されている使用量を必ず守りましょう。

 

<STEP2>

クレンジング剤は「頬」「額」などの広い部分になじませ「こめかみ」にもなじませます。

この時クルクルとらせんを描くように優しくこすらないように滑らせます。

ここでポイント!

滑らせる際は親指以外の手のひらや指の腹など柔らかい部分を使用し優しく行いましょう。

 

<STEP3>

続いて「鼻」「唇の上」「顎」の順番でクレンジング剤をなじませていきます。

特に「小鼻」「顎先」は毛穴に汚れが溜まりやすい部分です。

こういった毛穴に汚れが溜まりやすい部分は指先を使い小さい円を描くように丁寧になじませると良いです。

ここで「鼻」や「唇の上」にクレンジング剤をなじませる際のポイント!

鼻は指を上下に、唇の上は指を左右に滑らせます。

 

<STEP4>

クレンジング剤とメイクなどの汚れがしっかりなじんだかを確認し洗い流します。

クレンジング剤を洗い流す際のお湯の温度もポイント。

熱すぎるお湯で洗い流すと必要な皮脂まで洗い流されるため肌の乾燥に繋がります。

洗い流す際は35〜38度くらいの40度より低いぬるま湯を使用してください。

ぬるま湯と言っても30〜32度と書いてあるものもあります。

目安としては人肌くらいの温度がベストです。

 

【洗顔方法】

クレンジングが終了したら次に洗顔を行います。

洗顔を行う際もクレンジングと同様、肌に刺激を与えないように優しく行いましょう。

洗顔はホコリや汗、汚れなどを落とすためにメイクをしていない日でも行う必要があります。

過度の洗顔や長時間の洗顔は肌に負担をかける原因となります。

肌に負担をかけないためにも最低限の時間で肌についた汚れを取り除くことが大切。

以上のことを意識して洗顔方法を見ていきましょう。

 

<STEP1>

まず手についているクレンジング剤を洗い流します。

その後に顔全体を優しく濡らしていきます。

この時もぬるま湯で。

 

<STEP2>

手のひらにとった洗顔料をぬるま湯を加えながらキメ細かくもちもちした泡を作ります。

なかなかうまく泡立てることができないという方は泡立てネットなどを活用してみましょう。

 

<STEP3>

STEP2で泡立てたメレンゲ状の泡で顔全体を包み込み優しく洗いましょう。

この時のポイントは優しく撫でるように。

あくまでもたっぷりの泡で顔全体を洗いましょう。

バリア機能低下を促す原因になる「ゴシゴシ洗い」は避けましょう。

摩擦などの強い刺激は肌の負担になり肌を余計に乾燥させてしまう原因になるということを頭に入れておきましょう。

 

<STEP4>

泡を洗い流す際はぬるま湯で行いましょう。

洗い残した洗顔料が顔に残っていると肌荒れの原因になりかねません。

洗い流す際は20回程度を目安に丁寧に行なってください。

小鼻や顎の裏などの顔の凹凸部分は洗い残しが多いので泡が残っていないか確認しましょう。

洗い終わったらフェイシャルタオルを使用し優しく押し当てるイメージで水分を拭き取ります。

これで洗顔終了です。

 

【保湿方法】

洗顔後、忘れてはいけないのが「肌の保湿ケア」。

保湿ケアは乾燥肌の原因となる「バリア機能の低下」を防ぐためにも重要です。

以下の手順を参考に「化粧水」「乳液」「クリーム」などのアイテムを用いて保湿ケアを行いましょう。

 

<STEP1>

化粧水を塗布する際はコットンを用いて行いましょう。

適量の化粧水染み込ませたコットンを「頬」「額」などの面積の広い部分から塗ります。

その後に「目の周囲」「鼻周り」「顎」「フェイスライン」と順に塗り、肌にうるおいを与えていきます。

ここで化粧水を染み込ませたコットンを顔に塗布する際のポイント!

肌を擦ったり、叩くのではなく肌に「ポンポン」とあてる感じで化粧水を塗布しましょう。

 

<STEP2>

化粧水で肌に水分を与えた後は乳液やクリームを上から塗りましょう。

化粧水で与えた水分が蒸発しないように乳液やクリームで上からフタをするイメージをすると分かりやすいです。

乳液やクリームは化粧水後時間をおかずに塗るのもポイントです。

なぜかというと時間をおいてしまうとせっかく化粧水で補った水分が蒸発してしますからです。

 

乳液やクリームも「頬」「額」と面積の広い部分から塗るのは化粧水を塗る際と同様。

その後に「目の周囲」「鼻周り」「顎」「フェイスライン」と順に塗り、先ほど化粧水で与えたうるおいにフタをしていきます。

肌状態により乳液を使用することもあれば、クリームを使用することもあると思います。

乳液は手で塗ってもコットンを使用して塗っても正解ですが「コットン」を使用して塗るのが良いでしょう。

クリームを使用する場合は「手のひら」を使用し塗ることをおすすめします。

肌が敏感になっている場合や肌荒れを起こしている場合はコットンではなく手のひらで優しくなじませてあげるのが良いでしょう。

 

<STEP3>

乳液やクリームを塗った後必要であれば「美容液」「マスク」などを使用するのも良いでしょう。

特に乾燥しやすい「目元」「口元」のケアについては専用の保湿ケアアイテムなどのあるので、それを活用しましょう。

どうしても「目元」「口元」は乾燥しやすいためうるおいを補った後は重ね塗りをして何重にもフタするのがおすすめ。

 

日常生活での乾燥予防・対策法

乾燥肌の方が日常生活でできる乾燥の対策方法について紹介していきます。

日々の生活のほんの少しの意識が肌に負担をかけないために重要になってきます。

「入浴」「生活習慣」「室内環境」「紫外線対策」などに分けて紹介していますので、ぜひ日々の生活に取り入れてみてください。

 

【入浴について】

入浴時は以下の3点を意識しましょう。

  • 38-40℃ほどの熱すぎない適度な温度のお湯
  • 入浴時間は15分程度を目安に
  • 洗浄時はゴシゴシ擦らずに泡で優しくを心がけて

40℃以上の熱いお湯に長時間浸かったり、強い力でゴシゴシ洗うことは避けましょう。

熱い湯船に長時間入浴したり、洗う際にゴシゴシ擦ると肌を保湿する上で必要な「皮脂」「保湿成分」などが一緒に洗い流されてしまうおそれがあります。

それにより肌のバリア機能低下し、余計に肌を乾燥させてしまうことがあります。

 

【生活習慣について】

乾燥から肌を守るためには「良質な睡眠」「睡眠時間の確保」「規則正しい生活」が大切。

肌はターンオーバーにより一定周期で生まれ変わっています。

このターンオーバーのサイクルが乱れてしまうと肌のバリア機能が低下し肌の乾燥を招きます。

肌のターンオーバーが乱れる原因として「睡眠時間不足」「不規則な生活」が挙げられます。

 

肌のターンオーバーは就寝中に多量に分泌される「成長ホルモン」により促されます。

睡眠不足により成長ホルモンの分泌量が低下するとターンオーバーのサイクルが乱れバリア機能の低下に繋がります。

そのため「睡眠時間の確保」「規則正しい生活を送る」ことが大切になってきます。

また肌のゴールデンタイムと呼ばれている「夜10時から深夜2時」までには寝るようにしましょう。

 

【室内環境について】

特に冬場は空気が乾燥するのに加えて室内では暖房をしようため室内の空気も乾燥します。

空気が乾燥していると肌の水分が蒸発しやすくなり乾燥しやすくなります。

乾燥を防ぐために加湿器を使用したり濡れた洗濯物を干したり室内の湿度を保つことが大切です。

暖房の風が直接当たる場所は特に肌が乾燥しやすいところです。

暖房の風の向きにも注意しましょう。

 

【紫外線対策】

季節や天候に問わず外出時は「日焼け止め」「UVカット化粧品」などを使用し紫外線対策を行いましょう。

季節や天候により降り注ぐ紫外線の量は異なりますが地上には一定量の紫外線が降り注いでいるということを忘れてはいけません。

紫外線は肌のうるおいに必要な皮脂を酸化させ肌のバリア機能を低下させます。

肌のバリア機能低下により肌内部の水分が逃げ乾燥が進んでしまいます。

肌の乾燥を防ぐためにも日々の紫外線対策が重要になってきます。

 

乾燥肌についてのQ&A

ここまで乾燥肌について解説してきましたが「乾燥肌とはどんな肌なのか」ご理解いただけましたか。

ここでは乾燥肌についてのよくある質問について回答していきます。

 

Q:乾燥肌を予防するための習慣はある?

乾燥肌を予防するための習慣は、ずばり「1日2.5リットルの水分補給」。

(心臓病の方など水分制限をしている方は1日に摂取していい水の量が決まっているかと思いますのでその量に従うように。)

適度な水分補給を行い身体を健康な状態に保つことが乾燥肌対策にもなります。

 

体内全体のおおよそ15%の水分が肌に蓄えられるとも言われています。

最低でも1日1リットルの水は摂取しましょう。

体重60kgの成人が1日に摂取する水分の量は2.5リットルです。

乾燥肌を予防するためにこまめな水分補給を心がけましょう。

 

Q:乾燥肌をつくってしまう生活習慣には何がある?

さまざまな生活習慣により乾燥肌はつくられています。

乾燥肌をつくってしまう1つの原因が「睡眠不足」です。

睡眠不足は肌の生まれ変わりであるターンオーバーを乱す原因になります。

肌のターンオーバーの乱れはバリア機能低下を招き、より肌を乾燥させてしまうなんてことも。

 

肌の生まれ変わりであるターンオーバーの周期は約28日間。

ターンオーバーの周期は20代、30代、40代と年齢を重ねるごとに変化し長くなります。

年齢を重ねるとともに肌のターンオーバーが遅くなるということを頭に入れておきましょう。

 

乾燥肌をつくる「睡眠不足」以外の原因として「季節による乾燥」「暖房の直風」「紫外線」「誤ったスキンケア」などが挙げられます。

乾燥予防も重要ですが、まずは日々の睡眠時間を確保し肌のターンオーバーを乱さないように心がけましょう。

 

Q:乾燥肌を改善させるために摂る栄養素は?

乾燥肌の改善には身体の内側からのケアも大切。

乾燥肌改善に摂取した方が良い栄養素について以下に示しました。

  • タンパク質
  • ビタミンA
  • ビタミンB2
  • ビタミン6
  • ビタミン12
  • ビタミンC
  • ビタミンE

タンパク質は「皮膚」「骨」「髪」などさまざまな部分を構成している栄養素。

肌の弾力やハリに欠かせないコラーゲンはタンパク質の一種です。

肌を健康な状態に保つためにはタンパク質をしっかり摂取することが大切です。

 

特に水溶性ビタミンは体内に貯めておくことができないため毎日の食事から摂取する必要があります。

健やかな肌を作るために必要なビタミンB群は「豚肉」「レバー」「サバなどの魚類」「乳製品」に多く含まれています。

抗酸化作用を持ち美白効果の期待できるビタミンCは「レモンなどの果物類」「野菜」「イモ類」に多く含まれています。

目や皮膚などの粘膜を健康に保つのに必要不可欠なビタミンAは「レバー」「うなぎ」「ニンジン」などに多く含まれています。

抗酸化作用を持ち血行促進し肌荒れを防ぐ働きを持つビタミンEは「ナッツ類」「魚類」「アボカド」などに多く含まれています。

 

栄養素が偏ったり栄養不足は肌のターンオーバーを乱す原因になります。

あくまでもバランスの整った食事を。

身体の内側と外側の両方からケアを行うことで効果的に乾燥肌を改善することができます。

外側からのケアだけでなく、内側からのケアも忘れずに。

 

あなたは乾燥肌?混合肌?
肌状態に合わせた保湿ケアを

乾燥肌にもさまざな種類があり人により肌状態は異なります。

また季節やホルモンバランスなどで肌状態が変化することもあります。

その中で自分の肌タイプについて知り、それに合った乾燥予防や対策を行うことが大切です。

肌タイプや肌トラブルの原因を知った上で「水分」「皮脂」のバランスが整うようなスキンケアを行いましょう。

 

乾燥予防においては水分を補うケアを重視しがちですが、クレンジングなどで汚れを落とすケアも大切です。

クレンジングや洗顔などで汚れをしっかり洗い落とすことで保湿ケアを行なった時の肌への浸透が全く違います。

汚れをしっかり洗い落としている肌では保湿成分をより肌に行き渡らせることができます。

乾燥予防や対策を行い、肌にツヤとハリのある健康的な肌を目指しましょう。

「赤み」「痛み」「痒み」を伴う場合や肌荒れがひどい場合は一度皮膚科を受診してくださいね。

今回の記事で紹介したケア方法や乾燥予防・対策を参考に日々のスキンケアにお役立てください。

 

まとめ

この記事を通して乾燥肌について理解が深まったのではないでしょうか。

「乾燥肌」「脂性肌」「普通肌」の3種類の肌質の中でも「乾燥肌」にフォーカスを当て紹介してきました。

また乾燥肌の中にもさまざまな種類があり人により症状が異なることはご理解いただけたのはないでしょうか。

この記事のまとめとして「乾燥性敏感肌」「脂性乾燥肌」「超乾燥肌」「加齢性乾燥肌」の4タイプについて「特徴」「原因」を簡単に整理していきたいと思います。

 

<乾燥性敏感肌>

乾燥性敏感肌は少しの刺激でも肌が敏感に反応してしまう状態。

ピリピリ感、チクチク感を感じることも。

原因としては「セラミド不足」「紫外線」「気温変化」「誤ったスキンケア」などが挙げられます。

 

<脂性乾燥肌>

脂性乾燥肌は「皮脂が多くベタついている部分」と「乾燥してカサカサしている部分」が混在している状態。

混合肌とも呼ばれています。

原因としては「食生活の乱れ」「生活習慣の乱れ」「過度の洗顔」「保湿ケア不足」などが挙げられます。

 

<超乾燥肌>

超乾燥肌はその名の通り乾燥しすぎて白い粉が吹いたり、肌がポロポロと剥がれたりする状態。

原因としては「過度の洗顔による皮脂不足」「バリア機能低下による乾燥」などが挙げられます。

 

<加齢性乾燥肌>

加齢性乾燥肌は字からもわかるように年齢を重ねることにより肌が乾燥する状態。

原因としては年齢を重ねることによる「皮脂やセラミドの減少」「過度の洗顔」「暖房などによる乾燥」が挙げられます。

 

ここでは「乾燥性敏感肌」「脂性乾燥肌」「超乾燥肌」「加齢性乾燥肌」の4タイプについて簡単に紹介しました。

さまざまな乾燥肌のタイプがありますが、いずれの乾燥肌においても「丁寧な保湿ケア」「刺激の少ない洗顔やクレンジング」が大切です。

日々の生活において「入浴習慣」「生活習慣」「室内の湿度管理」「紫外線対策」などのケアも心がけましょう。

スキンケアも重要ですが日々の生活における習慣も乾燥予防には大切です。

自分の肌に合ったケア方法で「水分量」「皮脂量」いずれもバランス取れている肌を目指しましょう。

 

この記事を通して「乾燥肌についての理解が深まった」「乾燥肌のケアについて知ることができた」など少しでもお役に立てたなら幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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