保湿ケアに効果的な成分

エラスチンに期待される効果は?注意すべき点、肌の保湿・保護メカニズムとケアの方法とは

まず最初に知っておきたい!肌の保湿のメカニズムについて解説

肌の内部に十分な水分が蓄えられている状態を“潤いのある健康的な肌”といいます。

潤いのある健康な肌を作るのに、肌の一番外側にある角質層がカギとなってきます。

角質層の薄さは、わずか0.01~0.02㎜です。

角質層は、お肌を乾燥や摩擦などの外部刺激から守る役割をもっています。

角質層は、「バリア機能」としての役割を持っており、肌内部の水分が奪われるのを防ぎ、お肌を乾燥から守ってくれます。

外部刺激からお肌を守る働き、バリア機能としての働きには「皮脂膜」や「細胞間脂質」、「天然保湿因子」という物質が大きく関与しています。

皮脂膜は角質層を覆っており、細胞間脂質は角質層内で水分を保持しています。

健康な肌は、「皮脂膜」「細胞間脂質」「天然保湿因子」という物質が肌から分泌されます。

「皮脂膜」「細胞間脂質」「天然保湿因子」が何らかの要因で不足すると、水分を保持する能力が低下し、バリア機能が崩れます。

バリア機能が崩れることによって、お肌の乾燥が進行します。

保湿ケアを行うことで、お肌の水分を補うことができます。

水分をただ補うだけではなく、フタをして、その水分を逃がさないようにすることが重要なカギとなります。

 

エラスチンの効果とは

エラスチンの効果は大きく分けて3つあります。

  1. 肌のハリや弾力の維持
  2. 血管をしなやかにする
  3. 靭帯の働きをサポートする

エラスチンは真皮においてコラーゲンを束ねる重要な役割をしています。

エラスチンが不足するとコラーゲンが支えきれなくなり肌にハリや弾力がなくなります。

「シワ」や「たるみ」の原因になることもあります。

 

エラスチンは他にも血管をしなやかにし動脈硬化のリスクを下げることが知られています。

健康な血管を保つためにもエラスチンが重要になります。

 

また、靭帯にも含まれており関節の円滑な動きに関与しています。

エラスチンの減少により靭帯の伸縮性がなくなり靭帯が弱くなります。

エラスチンは様々なところで重要な役割をしています。

 

エラスチンのハリ・弾力保持効果

エラスチンは、皮膚の奥の真皮部分にコラーゲンとともに存在します。

肌のハリや弾力を保つのに重要な役割をしています。

コラーゲンやエラスチンのバランスが崩れると皮膚の土台部分が崩れ、ハリや弾力は失われます。

シワやたるみを予防するには、真皮の構成成分であるエラスチン、コラーゲン、ヒアルロン酸をしっかり補うことが重要になってきます。

 

エラスチンの動脈硬化防止効果

エラスチンは皮膚以外にも心臓や血管に存在しており弾力を与えています。

加齢や活性酸素の発生により、エラスチンが減少すると血管の柔軟性が失われます。

血管の柔軟性が失われると動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞を起こしやすくなると言われています。

エラスチンは動脈硬化などの予防につながるため、ここでも重要な成分ということがわかります。

 

エラスチンの靭帯伸縮維持効果

靭帯は、多くのエラスチン繊維とコラーゲン繊維が集まり構成されています。

靭帯の伸縮性は、エラスチンとコラーゲンのもつ弾力性から保たれています。

 

エラスチンが不足すると、靭帯の伸縮性が低下ししなやかな動きが失われます。

すると、靭帯断裂や損傷などの怪我を起こしやすくなると言われています。

エラスチンは靭帯の伸縮性の維持においても重要な役割を果たしています。

 

エラスチンの使い方について

エラスチンのみでも効果はありますが、コラーゲンと併用することでより高い効果が得られます。

毎日のスキンケアのお手入れとして使用できます。

 

 

紫外線により、エラスチンは壊れやすいです。

エラスチンを保つためにも、まずは紫外線対策からです。

春や夏だけでなく、秋冬など年間を通して日焼け止めなどで紫外線をカットする必要があります。

毎日のお手入れが、弾力やハリのある肌への近道です。

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