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まず最初に知っておきたい！肌の保湿のメカニズムについて解説
肌の内部に十分な水分が蓄えられている状態を“潤いのある健康的な肌”といいます。
潤いのある健康な肌を作るのに、肌の一番外側にある角質層がカギとなってきます。
角質層の薄さは、わずか0.01～0.02㎜です。
角質層は、お肌を乾燥や摩擦などの外部刺激から守る役割をもっています。
角質層は、「バリア機能」としての役割を持っており、肌内部の水分が奪われるのを防ぎ、お肌を乾燥から守ってくれます。
外部刺激からお肌を守る働き、バリア機能としての働きには「皮脂膜」や「細胞間脂質」、「天然保湿因子」という物質が大きく関与しています。
皮脂膜は角質層を覆っており、細胞間脂質は角質層内で水分を保持しています。
健康な肌は、「皮脂膜」「細胞間脂質」「天然保湿因子」という物質が肌から分泌されます。
「皮脂膜」「細胞間脂質」「天然保湿因子」が何らかの要因で不足すると、水分を保持する能力が低下し、バリア機能が崩れます。
バリア機能が崩れることによって、お肌の乾燥が進行します。
保湿ケアを行うことで、お肌の水分を補うことができます。
水分をただ補うだけではなく、フタをして、その水分を逃がさないようにすることが重要なカギとなります。
スフィンゴ糖脂質の効果とは
スフィンゴ糖脂質は動物の細胞膜を形成している成分の1つです。
細胞間脂質の主成分のセラミドのスフィンゴ塩基の部分にグルコースを結合した状態がスフィンゴ糖脂質（グルコシルセラミド）。
スフィンゴ糖脂質は角質層のセラミドの産生量を増加させることができます。
細胞間脂質のラメラ構造によるバリア機能を高めるのに効果的です。
（ラメラ構造とはセラミドの様な油分と水分両方の性質を持った脂質分子が何層にも規則正しく配列して作られる構造のこと。）
スフィンゴ糖脂質は肌荒れを防止するとともに肌へ潤いを与える作用を持ちます。
また、水へ分散するため化粧品に使用されている溶媒に溶けることができます。
アトピー性皮膚炎や皮膚の老化を防ぐ目的で配合されていることもあります。
スフィンゴ糖脂質の保湿効果
スフィンゴ糖脂質は水分をしっかり挟み込むことで保湿力を発揮します。
しっかりと水分をキープする作用も持っています。
スフィンゴ糖脂質の髪への効果
スフィンゴ糖脂質は、ダメージを受けた髪のキューティクル結合脂質を補うことができます。
健康な毛髪は疎水性（水をはねかえす性質）。
髪がだんだんダメージを受けると親水性（水を吸いやすい性質）に変化します。
スフィンゴ糖脂質は毛髪の表面を再び疎水化します。
疎水化されることで滑らかなキューティクルとなり、毛髪内部の強度が改善されます。
スフィンゴ糖脂質はシャンプー、コンディショナー、トリートメント用品に配合されています。
スフィンゴ糖脂質の使い方について
洗顔後、適量を手に取り顔全体に優しく馴染ませます。
肌に浸透させるために優しくハンドプレスを行います。
肌を柔らかくしてくれるので次に使う化粧水・美容液が肌に浸透しやすくなります。
その日の肌の状態を把握し、使用することが重要です。
製品により使用方法は異なる場合があるので使用する際に必ず確認してくださいね。