保湿ケアに効果的な成分

スクワランに期待される効果は?注意すべき点、肌の保湿・保護メカニズムとケアの方法とは

まず最初に知っておきたい!肌の保湿のメカニズムについて解説

肌の内部に十分な水分が蓄えられている状態を“潤いのある健康的な肌”といいます。

潤いのある健康な肌を作るのに、肌の一番外側にある角質層がカギとなってきます。

角質層の薄さは、わずか0.01~0.02㎜です。

角質層は、お肌を乾燥や摩擦などの外部刺激から守る役割をもっています。

角質層は、「バリア機能」としての役割を持っており、肌内部の水分が奪われるのを防ぎ、お肌を乾燥から守ってくれます。

外部刺激からお肌を守る働き、バリア機能としての働きには「皮脂膜」や「細胞間脂質」、「天然保湿因子」という物質が大きく関与しています。

皮脂膜は角質層を覆っており、細胞間脂質は角質層内で水分を保持しています。

健康な肌は、「皮脂膜」「細胞間脂質」「天然保湿因子」という物質が肌から分泌されます。

「皮脂膜」「細胞間脂質」「天然保湿因子」が何らかの要因で不足すると、水分を保持する能力が低下し、バリア機能が崩れます。

バリア機能が崩れることによって、お肌の乾燥が進行します。

保湿ケアを行うことで、お肌の水分を補うことができます。

水分をただ補うだけではなく、フタをして、その水分を逃がさないようにすることが重要なカギとなります。

 

スクワランの効果とは

「スクワラン」と「スクワレン」は皮脂膜を作る上で欠かせない成分です。

スクワレンに水素を付けることで安定性を高めたものがスクワラン。

 

スクワランが肌に与える効果は大きく分けて3つあります。

  1. 皮脂膜を補うことで水分の蒸発を防ぐ
  2. 皮膚を柔らかくするエモリエント効果
  3. 肌荒れを予防する

スクワランは保湿効果を持つ成分であり、お肌をやわらかくするエモリエント効果も持ちます。

お肌を健康に保つために重要な成分であり、バリア機能を高める効果も持っています。

 

年齢を重ねると皮脂量は減少します。

皮脂量の減少に伴い「スクワレン」「スクワラン」の量も減少します。

女性の場合は25歳を超えたあたりから皮脂量が急激に減少すると言われています。

 

「スクワレン」「スクワラン」が減少することで肌が乾燥するだけでなく皮脂膜のバランスが崩れます。

それにより紫外線などの外部刺激に弱い肌になってしまいます。

他にも保湿力低下によりシワやシミができやすい肌になってしまいます。

以上のことより日頃のお手入れからスクワランでお肌をケアしてあげることをおすすめします。

 

スクワランの保湿・保護効果

皮脂膜を補うことで皮膚からの水分蒸発を防ぐ効果を持つスクワラン。

皮脂膜は「皮脂腺などから分泌された皮脂の成分」と「汗腺から分泌された汗の成分」から構成されています。

皮脂と汗、どちらも肌表面の柔軟性を保つとともに保護作用を高めるために重要な成分です。

 

スクワランの前駆体であるスクワレンはヒトの皮表脂質の構成成分です。

スクワラン、スクワレンいずれも年齢とともに減少するため、年齢を重ねるごとに肌が乾燥しやすくなります。

スクワランが配合されたスキンケア商品を使用することで肌を乾燥から守ってくれます。

 

スクワランのエモリエント効果

スクワランは皮膚の水分や油分を保持することで皮膚を柔らかくするエモリエント効果を持っています。

皮膚に油脂膜を作ることで体内から水分が蒸発するのを防ぎます。

また皮膚を柔らかくするため毛穴に詰まった汚れや古い角質が取れやすくなります。

毛穴のケアも同時にできるのは嬉しいですね。

 

スクワランの肌荒れ予防効果

スクワランは保湿成分であり、肌荒れを予防する効果を持ちます。

肌荒れの原因として皮脂のバランスの乱れが挙げられます。

皮脂バランスの乱れを気にして化粧品のオイル成分に気を配るなんてことも。

スクワランはオイル成分の一種ですが非常に安定したオイルであり、ほとんど酸化は起こらないです。

 

皮膚の乾燥は、肌のターンオーバーの乱れに繋がります。

また古い角質が剥がれ落ちないで、毛穴を塞ぐことで肌トラブルの原因となるおそれがあります。

スクワラン配合の化粧品を使用することで、適度な油分を補うことができ肌内部からの水分蒸発を防ぐことができます。

 

「セラミド」「アミノ酸」「スクワラン」が配合された商品は肌のバリアをサポートしてくれます。

スキンケアアイテムを選ぶときに参考にしてみてください。

 

スクワランの使い方について

スクワランは顔のみではなく体や毛髪などにもマルチに使用できます。

基本的には子供から大人まで年齢問わずに使用することができます。

 

【ボディケア】

ボディケアの場合は、お風呂上がりの肌に使用します。

スクワランを手に数滴取り、乾燥が気になるひじやひざ、かかとなど部分的に馴染ませます。

スクワランのもつエモリエント効果により硬くなりがちな肌がしっとり柔らかい肌になります。

 

【身体の保湿】

乾燥が気になる箇所に「2〜3滴のスクワラン」と「少量の水」と混ぜてなじませます。

お風呂上がり、タオルで水分を抑える前に使用しても効果的です。

年齢問わずに使用できるので、お子さんや年配の方、男性の保湿ケアにも取り入れてみてはいかがですか。

 

【妊娠中のお腹のケア】

妊娠中のお腹のケアにも使用できるスクワラン。

スクワランの持つ保湿効果、エモリエント効果により肌をしっとり柔らかく保ちます。

使用する際は体調を見て、お腹がはっていない時を選びましょう。

使用の際は、優しく肌に馴染ませましょう。

使用が心配な方は使用前に医師、薬剤師に相談すると安心して使用できます。

 

【スカルプ&ヘアケア】

ヘアケアに使用する際はブラッシングの後に使用します。

指先に少量のスクワランをつけ、その手で頭皮をマッサージします。

髪のパサつきが気になる方は、スクワラン数滴を毛先に馴染ませます。

スクワランを馴染ませることでまとまりのある艶のある髪になりますよ。

 

【爪のケア】

爪ケアとしても使用できるスクワラン。

爪の生え際や指先などに少量のスクワランをすり込みます。

スクワラン使用後、その上から手袋をすると効果アップ。

皮膚科で爪に塗る薬剤を使用している方は必ず医師や薬剤師に相談した上で使用してください。

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