シワ改善に効果的な成分

エクトインはシワ改善に効く?理由と美容効果・美白効果、敏感肌におすすめの成分5選も

エクトインとは一体なに?

砂漠の塩湖の極限環境で生息する好塩基細菌から分泌されるタンパク質の一種であるエクトイン。

エジプト砂漠の塩湖に生息するエクトチオロドスピラ属の細菌から発見されたと言われています。

エクトインは好塩基細菌から分泌されるタンパク質の一種ですが好塩基細菌とは一体どんな細菌なのでしょうか。

好塩性細菌は、塩分濃度の高い環境でも生息できる細菌の総称のことを言います。

 

好塩性細菌は塩分の濃度により大きく3つに分類されています。

  • 低度好塩菌
  • 中度好塩菌
  • 高度好塩菌

低度好塩菌は海水のような塩分濃度でしか生息できない細菌です。

大部分の海水中に適応した海洋細菌は、低度好塩菌と言われています。

中度好塩菌は、海水よりも高い塩分濃度で生息できる細菌です。

高度好塩菌は、ほとんど塩だけのような環境でも生息が可能な細菌です。

 

ほとんどの細菌は塩分濃度の高い環境では、体内から水分が流れ出て死んでしまいます。

好塩性細菌は、浸透圧の影響から細胞を守るために特殊な物質を作っています。

浸透圧の影響から細胞を守る特殊な物質の1つが「エクトイン」。

 

「エクトイン」は1985年にドイツのボン大学のガリンスキー教授によって発見されたと言われています。

砂漠などの過酷な環境において細胞を守る生命力の源になっているエクトイン。

「エクトイン」は肌荒れなどのお肌悩みに効果が期待できるとされており研究が進んでいます。

またヒートショックプロテインの生成を助ける働きがあるとされています。

(ヒートショックプロテイン:細胞を保護するタンパク質のこと。)

 

傷んだ細胞の修復や免疫フォローに関与しており老化の抑制に欠かせない成分です。

ヒートショックプロテインは、お肌においてはコラーゲンやエラスチンを保護する役割を持っています。

お肌がダメージを受けた際にコラーゲンやエラスチンの修復を促します。

 

コラーゲンやエラスチンの修復できない際はコラーゲンやエラスチンの分解を促します。

コラーゲンやエラスチンの状態にあわせて修復や分解を促し、お肌をよい状態にもっていきます。

エクトインは、ヒートショックプロテインの生成を助け、シワのできにくい健康的で若々しいお肌を保つのに役立ちます。

 

エクトインの「シワ改善」「保湿」
「バリア機能強化」における美容効果

エクトインは「シワ改善」「保湿」「バリア機能強化」などの美容効果を持っています。

「ヒートショックプロテインの生成を助ける作用」「コラーゲン生成促進作用」「ヒアルロン酸の1.5倍の保水力」を持つエクトイン。

 

【シワ改善】

エクトインはシワやたるみを改善する作用があると言われています。

エクトインによるシワやたるみ改善を説明する上で大事な作用が「ヒートショックプロテインの生成を助ける作用」と「コラーゲン生成促進作用」。

(ヒートショックプロテイン:細胞の損傷を防ぎ細胞を保護するタンパク質の一群のこと。)

 

エクトインはヒートショックプロテインの生成を助ける作用に加えてコラーゲンの生成を促進する作用を持っている成分です。

コラーゲンはお肌のハリや弾力を保つのに欠かせない成分であり真皮層の約70%と真皮の大部分を占めています。

お肌をベッドマットレスに例えるとコラーゲンはスプリング部分に似た役割を果たしています。

 

年齢を重ねるとともにコラーゲンは減少します。

コラーゲンの減少によりお肌の弾力性や柔軟性が失われます。

コラーゲンはお肌のハリや弾力を保つのに欠かせない成分の1つです。

肌のコラーゲンが減少すると「お肌の全体的なたるみ」や「お肌のしぼみ」に繋がります。

 

お肌の弾力を保つためにコラーゲンの生成を促進しコラーゲン量を保つことが重要になります。

コラーゲン生成促進はコラーゲンを産生する線維芽細胞を活性化させることで起こります。

お肌のハリや弾力を保つ働きがあるコラーゲンの生成を促進することでシワやたるみにアプローチできます。

 

エクトインはコラーゲンの生成を促進しコラーゲンを増加させる作用を持っています。

加えて、質の良いコラーゲンを短時間で生成できるという能力も持ちます。

エクトインを含有する化粧品を使用すると短時間で約8倍多くのコラーゲンを生成するという嬉しい作用があります。

 

またコラーゲン繊維の形成を促すことでコラーゲンの質を保つのに効果的です。

シワの予防や改善には「コラーゲンの量」と「コラーゲンの質」を保つ必要があります。

エクトインによりコラーゲンの量や質が保たれることでシワの予防・改善に効果が期待できます。

これらの作用に加えて「コラーゲンを運ぶタンパク質を増加させる作用」も持つエクトイン。

肌のハリや弾力増加に結びつくためには、線維芽細胞でのコラーゲン生成だけでは足りないです。

線維芽細胞で生成されたコラーゲンが細胞外へ放出されコラーゲン繊維となることがハリや弾力のある肌になるのに重要です。

コラーゲン移送に関与する特定のタンパク質の生成を促進するエクトインはシワ改善に効果的な成分です。

 

【保湿効果】

エクトインは「ヒアルロン酸の1.5倍の保水力」を持つことが分かっています。

エクトイン配合の化粧品の使用により健やかな肌に必要な潤いを効果的に補うことができます。

潤いのある若々しい肌を保つためにもエクトイン配合の化粧品を日々のスキンケアに取り入れてみてはいかがですか。

 

【バリア機能強化】

バリア機能の強化を説明する上で重要になってくるのが前述のヒートショックプロテイン。

ヒートショックプロテインはダメージを受けた肌にとって救急隊のような存在。

ヒートショックプロテインはダメージを受けた肌の修復をサポートし、早く元気な状態になるように肌バリアを整えます。

 

肌のバリア機能で重要になってくるヒートショックプロテインの生成を促進する作用を持つエクトイン。

エクトイン配合の化粧品を肌に塗布することでダメージを受けた肌の修復の手伝いをしてくれます。

それにより肌のバリア機能を強化する効果が期待できます。

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