卵殻膜とは一体なに?
卵殻膜は卵の殻の内側に密着するようにある厚さ0.07mmの薄い膜のことです。
厚さ0.07mmは新聞折込チラシくらいの薄さ。
わずか0.07mmの厚さでありながら紫外線やウイルス、菌といったあらゆる外敵からヒナを守る役割をしています。
発育器としての役割も果たしておりヒナを誕生まで導く卵殻膜。
卵殻膜は主にタンパク質から作られている膜で二層の網目状構造をしています。
外側は粗く、内側は密な構造の二層になっています。
発育時には細胞の増殖・分化・生命維持に関与し100億個以上の細胞を生み出す卵殻膜。
これを約21日間で行うので驚きです。
100億個以上の細胞で構成されヒナが卵からかえるまでの期間、紫外線やウイルスなどの外部からの刺激からヒナを守っている卵殻膜。
さらに卵からかえるまでの21日間、ヒナに必要な栄養をたくさん送っているのです。
美肌に必要不可欠な「Ⅲ型コラーゲン」と深い関係にある「卵殻膜」。
Ⅲ型コラーゲンは肌にハリ・弾力、ツヤを出しキメの整った肌へと導く効果が期待できます。
赤ちゃんの肌がプルプルで柔らかくて潤いがあるのはⅢ型コラーゲンがたっぷり含まれているからです。
Ⅲ型コラーゲンは別名「ベビーコラーゲン」と呼ばれています。
ヒトのコラーゲン繊維はベビーコラーゲンと呼ばれている「Ⅲ型コラーゲン」と他に「Ⅰ型コラーゲン」から構成されています。
以下にⅠ型コラーゲンとⅢ型コラーゲンの特徴を示しました。
- Ⅰ型コラーゲン:割合が最も多い。硬くて強い性質を持ち骨や皮膚の元となる。
- Ⅲ型コラーゲン:しなやかな細い繊維であり肌の弾力やハリ、ツヤの元となる。
Ⅲ型コラーゲンは年齢を重ねるとともに減少し20代後半から徐々に減少し始めます。
Ⅲ型コラーゲンは食べ物やサプリメントから摂取することは難しいです。
肌の弾力・ハリなどの元となる卵殻膜。
年齢に負けない潤いのある若々しい肌を維持するためにも卵殻膜配合の化粧品を日々のスキンケアに取り入れてはいかがですか。
卵殻膜の「シワ改善」「シミ予防」
「毛髪補修」における美容効果
卵殻膜は「シワ改善」「シミ予防」「毛髪補修」などの美容効果を持っています。
肌への効果だけでなく、毛髪にも効果的な卵殻膜。
さっそく卵殻膜の美容効果について見ていきましょう。
【シワ改善】
卵殻膜はⅢ型コラーゲンに似た成分から構成されています。
Ⅲ型コラーゲンは別名ベビーコラーゲンと呼ばれており肌にハリ・弾力、ツヤを与えます。
ふっくらとした美肌に必要不可欠であり、シワを改善する効果も期待できます。
卵殻膜は人間の肌を構成するアミノ酸20種類のうち18種類を含んでいます。
また、コラーゲンやヒアルロン酸を自然に含んでいます。
人間の肌によく似た構成をしているため高い浸透力を持ちます。
高い保湿力も持ちハリ・弾力のある肌へと導きシワの改善に効果が期待できます。
ハリ不足により見られる「たるみ毛穴」のケアにも効果が期待できるのでぜひ日々のスキンケアに取り入れてみてはいかがですか。
【シミ予防】
卵殻膜は人間の肌の約5倍以上のシスチンを含んでいます。
シスチンはL-シスチンに変化しメラニンの生成を抑制する作用を持ちます。
メラニンは「シミ」「そばかす」「くすみ」の元になります。
メラニンの生成が抑制されることでメラニンができにくくなり「シミ」「そばかす」「くすみ」の予防に効果が期待できます。
さらに嬉しいことに肌のターンオーバーの働きをサポートしメラニンの排出を促進する作用も持ちます。
「メラニン生成抑制作用」「メラニン排出促進作用」のダブルでシミにアプローチします。
「シミができる前に予防をしたい」という方はもちろん、そうでない方も卵殻膜配合の化粧品を日々のスキンケアに取り入れてみてはいかがですか。
【毛髪補修】
卵殻膜を構成している18種類のアミノ酸が結合したケラチンタンパク質は毛髪のダメージの改善に効果が期待できます。
傷んだ毛髪にも作用し毛髪を補修します。
コシのあるしなやかで指通りの良い美しい毛髪へと導いてくれます。
【傷跡ケア】
卵殻膜は傷を治療するための薬として用いられてきた歴史を持ちます。
怪我ややけどの傷跡に卵殻膜を使用することで傷跡が残りにくく自然に治るのに効果的です。
実は現在においても怪我の治療に卵殻膜が使用されることがあります。