肌の基礎知識

【表皮のターンオーバー】乱れる原因や対策・改善方法をターンオーバーの仕組みを知ることで見つけよう!

ハリや弾力、透明感がある美肌のカギをにぎっているのが表皮のターンオーバー。

ターンオーバーは別名「肌の新陣代謝」とも言われており、新しい細胞が生まれ古くなった細胞が垢となって肌表面からはがれ落ちるサイクルのことを指します。

 

ターンオーバーは速すぎても遅すぎてもお肌にとって良くなくて、正しいターンオーバーの周期を保つことが重要になります。

この記事では、ターンオーバーが乱れる原因から整える方法、実践できるケア、医療機関を活用した方法などについて紹介していきます。

 

この記事を読み終わる頃には、表皮のターンオーバーについて詳しくなっているはず!

それでは、早速みていきましょう。

 

表皮のターンオーバーとは?

お肌のターンオーバーが乱れることによって、肌がごわつきやザラつき、毛穴の詰まりの原因になるといった肌に悪いことはイメージできるかと思います。

しかし、実際に肌で何が起こっているのかを知っている方が少ないでしょう。

ここでは、ターンオーバーのメカニズムについて紹介していきます。

 

お肌のターンオーバーは私たちの全身において約28日周期で絶えず行われている代謝回転のことであり、肌の新陣代謝とも言われています。

もっと簡単に説明すると、新しいお肌の細胞や組織が作られ、古い細胞が角質となって剥がれ落ちる周期のこと。

ターンオーバーによって、お肌のバランスを保たれています。

 

表皮のターンオーバーとは肌の新陣代謝

先ほど、ターンオーバーについて簡単に説明しましたが、ターンオーバーとは新しい細胞や組織が生まれ、成長することでやがて古い皮膚(垢)となって剥がれ落ちること周期のことを指します。

ターンオーバーは、日本語で「お肌の新陣代謝」と言われており、お肌の代謝サイクルです。

 

お肌は、一見1枚に見えるかもしれませんが、実は3層構造をしています。

私たちが触ることができる外側から順番に「表皮」「真皮」「角質層(角質)」となっています。

 

お肌の新陣代謝であるターンオーバーが行われているのが、お肌の最も外側を覆っている「表皮」の部分。

表皮もまた、4層の構造になっており外側から順番に「角層(角質層)」「顆粒層(かりゅうそう)」「有棘層(ゆうきょくそう)」「基底層」に分類おり、最も内側にある基底層で表皮を形成する新しい細胞である「ケラチノサイト(角化細胞)」は生まれています。

(角質層は、他にも「角質細胞」や「角層」と呼ばれることもあります。)

 

基底層では、毎日新しいケラチノサイトが作られており、以前作られた古いケラチノサイトは基底層の上にある有棘層、顆粒層、角層層へと形を変えながら移動し、最後は垢となって皮膚からはがれ落ちます。

 

基底層で生まれた新しい細胞であるケラチノサイトが、形を変化させながら徐々に外側に移動してきて、肌表面の角質層という部分で約14日間留まった後に、垢となって剥がれ落ちる流れを「ターンオーバー」と言います。

 

ターンオーバーの過程では「ケラチン」といったタンパク質が作られます。

このケラチンは一部の細胞が分解されることで作られ、お肌の細胞を強くする作用があります。

ケラチンには、紫外線や花粉、細菌といった外部の刺激から守るバリア機能や水分を保持する能力があります。

 

お肌の細胞や組織の合成と分解が正しい周期で行われることによって、お肌がダメージを受けたとしても一定期間をかけて元の状態に戻っていきます。

つまり、お肌のターンオーバーの周期が一定に保たれることは美しい肌を保つためには重要になってきます。

 

表皮のターンオーバーの乱れとは?

お肌の生まれ変わりであるターンオーバーが乱れることは、基底層で作られる新しい細胞であるケラチノサイトが垢となりはがれ落ちるまでの流れが正常にいかなくなるということです。

では、実際にターンオーバーが乱れるとはどういったことなのでしょうか。

 

ターンオーバーの正常な周期は約28日間と言われていますが、この周期は年齢などの因子によって大きく変わってきます。

健康な20代の肌の方のターンオーバーの周期は約28日間であり、およそ1ヶ月かけて新しく作られた細胞や組織が垢となりはがれ落ちます。

 

先ほど、ターンオーバーは年齢によって変わると言いましたが、年齢を重ねるとともにターンオーバーの周期は長くなります。

一般にターンオーバーの周期は「年齢×1.5」で計算され、30代では約40日間、40代では約55日間の日数がお肌の生まれ変わりに必要になってきます。

 

健康な肌の20代と40代を比較すると、40代では約28日間ほどターンオーバーの日数が伸びることになります。

年齢を重ねるとともに肌のターンオーバー周期が長くなり、新しい細胞に生まれ変わるまでに時間がかかります。

 

年齢を重ねるとシミやそばかすが増えるといった現象は、このターンオーバーの周期が深く関係しています。

ターンオーバーの日数が伸びるということは、それだけお肌が生まれ変わるのが遅くなるということ。

なかなかお肌が生まれ変わらないので、古い細胞が剥がれ落ちず、結果シミやそばかすとして残ってしまいます。

 

余談にはなりますが、ターンオーバーはお肌以外にも起きています。

実際に、筋肉のターンオーバーは約180日間、赤血球のターンオーバーは約120日。

お肌のターンオーバーは約28日間なので、比較すると筋肉や赤血球のターンオーバーの日数が長いですよね。

 

色素沈着やニキビ跡は表皮のターンオーバーの乱れが原因

ターンオーバーが乱れるとは言いますが、実際にお肌のターンオーバーが乱れると何が問題になるのでしょうか。

お肌のターンオーバーの乱れは、シミや肌のくすみ、ニキビ跡の原因となります。

 

ターンオーバーによって、シミなどの原因となるメラニンは古い細胞と一緒にはがれ落ちます。

しかし、ターンオーバーの周期が乱れて日数が伸びると、メラニンがはがれ落ちず、お肌の上に蓄積されていきます。

 

はがれ落ちるはずの細胞やメラニンなどが蓄積を繰り返すことで、シミやニキビ跡といった色素沈着が起こります。

また、垢となりはがれ落ちずはずの皮膚が蓄積することで、お肌はくすんで見え透明感が失われます。

他にも、古い皮膚が蓄積し角質層が厚くなると光を反射しにくくなり、見た目より老けた印象を与えてしますおそれがあります。

 

表皮のターンオーバーは4段階
仕組みについて詳しく解説!

ここからは、お肌のターンオーバーの仕組みについて4段階に分けて説明していきます。

 

【ターンオーバーの第1段階】基底層の基底膜上での細胞増殖

ターンオーバーは、4段階で進みます。

まず、最初に第1段階である「基底層での細胞増殖」について解説していきます。

 

ターンオーバーの第1段階は、表皮の1番下の層である基底層の基底膜上で細胞増殖が起こります。

増殖可能な細胞は「表皮幹細胞(ひょうひかんさいぼう)」です。

 

表皮幹細胞(ひょうひかんさいぼう)は、増殖と分裂を行い形を変えることで肌表面で上がってきます。

肌表面に上がってくる時の分裂では「平行方向」と「垂直方向」の2方向に分かれます。

 

細胞の増殖と分裂の段階で、細胞が酸化ストレスを受けるとDNAの配列に傷がつき、異常な細胞ができてしまうことがあります。

酸化ストレスは、紫外線や睡眠不足などの不規則な生活習慣が原因となる場合があります。

 

酸化ストレスによって、一度DNAに傷がつき細胞の機能低下が起こってしまうと、細胞と基底膜との接着が弱くなります。

細胞と基底膜の接着の弱くなると皮膚のハリや弾力が弱くなり、シワなどの原因になることがあります。

 

【ターンオーバーの第2段階】有棘層でのケラチン(線維性のタンパク質)合成

ターンオーバーの第2段階は基底層の上の層の有棘層における「ケラチン(線維性のタンパク質)合成」です。

先ほど、細胞が分裂する際に平行方向と垂直方向に分裂すると説明しましたが、今回は垂直方向に分裂する細胞に注目しましょう。

 

肌表面に向かう垂直方向に分裂した細胞が、肌を紫外線や花粉などから守ってくれる「ケラチン(線維性のタンパク質)」合成に関わっています。

ケラチン(線維性のタンパク質)は、肌のバリア機能を強化する上で鍵を握る物質。

 

ケラチンの合成に必要になってくるのが、アミノ酸です。

アミノ酸は、基底膜の下にある真皮の毛細血管から栄養として供給されます。

 

垂直方向に分裂していった細胞がケラチンを合成します。

ケラチンとは、線維性のタンパク質。

合成に必要な材料は、基底膜のすぐ下に達する毛細血管から供給されたアミノ酸です。

ケラチンは、肌のバリア機能にも重要な役割を果たしています。

 

【ターンオーバーの第3段階】顆粒層での2種類の細胞死

ターンオーバーの第3段階では、アポトーシスとネクローシスといった2種類の細胞死が起こっています。

 

1つ目の細胞死は、炎症を起こさずにプログラムされた細胞だけが死ぬアポトーシスが起こります。

細胞の核が小さくなることで細胞の形は平たくなり、顆粒層の上の層である角質層へと移動します。

 

2つ目の細胞死は、ネクローシスという熱などの外的要因で起こる細胞死です。

ネクローシスでは、細胞の内側と外側のバランスが崩れるなどの原因で細胞が膨張することで細胞膜が支えきれなくなり、破裂します。

 

この細胞膜の破裂の際に非常に頑丈な作りをしている「ケラチン」という物質のみが残ります。

残ったケラチンが皮膚の細胞同士を繋ぎ合わせることによって、表皮のハリや弾力性を高めてくれます。

 

バリア機能が正常に保てているのは、肌のターンオーバーによりアポトーシスとネクローシスの2つの細胞死が起きるからこそです。

 

【ターンオーバーの第4段階】肌表面の角質層での細胞同士の切断

お肌のターンオーバーの最後の第4段階は、肌表面の角質層における「細胞同士の切断」です。

角質層は、死んだ古い細胞が積み重なることによって形成されています。

 

角質層を形成する古くなった細胞がお肌からはがれ落ちる時に、結合しているタンパク質を切断する必要があります。

セリンプロテアーゼなどのタンパク分解酵素が働くことでタンパク質の結合を切断され垢となり、皮膚からはがれ落ちます。

 

お肌のターンオーバーには、タンパク質を構成するアミノ酸といった栄養素が重要。

加齢や生活習慣の乱れ、表皮内部の水分量はもちろん、酸化ストレスもターンオーバーの乱れに関係します。

 

表皮のターンオーバーの周期は何日が理想?

お肌のターンオーバーの理想的な周期は、約28日間と書かれている記事が多くあります。

あくまでも約28日間は、健常な20代の方にかぎり、年齢によって周期も変わっていきます。

 

また、体の部位によってもターンオーバーの周期は異なっています。

体の部位ごとのターンオーバーの平均的な周期を以下に示しました。

  • 額:9日間
  • 頬:10日間
  • 手のひら:9日間
  • 手の甲:13日間
  • 肘から下の内側:17日間
  • 肘から上:20日間
  • 背中:24日間
  • おなか:26日間

部位ごとにターンオーバーの周期をみてみると、手や顔といった露出している部分においてターンオーバーの周期が速いく、露出の少ない背中やおなかなどは遅いことがわかります。

これは、肌が露出していると摩擦や乾燥などの外的刺激や物理的刺激を受けやすいためです。

 

ターンオーバーの周期は、肌の最も外側の角質層では部位によって異なりますが、角質層より下の層の有棘層と顆粒層では約14日間とそこまで差がありません。

 

腕の内側や二の腕などの摩擦などの外的刺激を受けにくい部分のターンオーバーは、加齢によっても異なり70代〜80代の方では、20代の1.5~2倍遅くなる傾向にあります。

しかし、ターンオーバーの早い顔などでは加齢による影響を受けにくいと言われています。

 

表皮のターンオーバーの乱れは肌の透明感やハリ・弾力に関係する

美しく健やかな肌は、肌に透明感がありハリや弾力がある肌。

美しい肌を目指したい場合は、ターンオーバーの速度が遅すぎても速すぎても良くなくて、ちょうど良くあるべきです。

 

肌のターンオーバーは、角質層を構成する角質細胞の状態に大きく影響を与えます。

角質層が厚くなると、光が肌の内部へ入っていかないため肌の透明感やくすみが生まれます。

 

肌のハリも角質層の水分量が20〜30%に保たれていることが、お肌のハリや弾力のカギとなります。

お肌のハリや弾力を実現したいのであれば、ターンオーバーの周期が正常である必要があります。

 

では、なぜお肌のターンオーバーが速くなったり、遅くなったり乱れるのでしょうか。

その原因について、以下の『ターンオーバーが「速過ぎる原因&状態」と「遅過ぎる原因&状態」』の見出しで解説していきます。

 

【表皮のターンオーバー】速すぎる原因と状態・遅すぎる原因と状態

透明感やハリがある美しく健康な肌を目指すには、ターンオーバーの速度が速すぎても遅すぎても良くなくて、ちょうど良い速度である必要があります。

これは、肌のターンオーバーが肌の透明感やハリに密に関係しているためです。

 

肌の透明感は光が肌内部へ入り、反射して再び戻ってくる量で決まるため、皮膚の表面にある角質細胞の状態によって左右されます。

ターンオーバーが乱れて、角質細胞が分厚くなると光が上手に反射できず、肌はくすみ透明感が失われます。

 

肌のハリや弾力は、肌表面の角質層の水分量が保たれていることで実現します。

ターンオーバーが乱れると角質層が乾燥し、水分量を保てなくなると肌のハリがなくなり、シワの原因にも。

 

なぜ、ターンオーバーの周期が速くなったり、逆に遅くなったりするのでしょうか。

それぞれの原因と、その時の肌の状態について見てきましょう。

 

ターンオーバーが速すぎる原因と肌状態について

肌のターンオーバーが速くなりすぎる原因として「乾燥」「紫外線によるダメージ」「誤ったスキンケア」「摩擦」などが挙げられます。

 

肌の細胞は、表皮の最も下の基底層で合成され、形や構造を変えながら成熟し、肌表面の角質層へと上がってきます。

合成されたばかりの細胞である「基底細胞」が成熟し形を変えて「角層細胞」になるまでの過程で、乾燥や紫外線などの外的刺激を受けると肌を守るためにターンオーバーの速度が速くなります。

 

肌の組織を守ろうとターンオーバーが加速された結果、形が不揃いでバラバラかつ機能も不十分な角質細胞が出来上がります。

急いで角質細胞が作られたゆえに、肌のバリア機能に重要な「天然保湿因子(NMF)」と「角質細胞間脂質」が減少します。

 

NMFや角質細胞間脂質が少ない肌は、角質層の水分を保持する能力が低下するので、乾燥肌や敏感肌になりやすい傾向にあります。

他にも、バリア機能が低下するのでアレルゲンに対する感受性が低下し、炎症を起こしやすい肌になってしまいます。

角質層の水分量が少ないと、肌内部に入る光の屈折率が大きくなるため、肌のくすみや透明感にも影響します。

 

ターンオーバーが遅すぎる原因と肌状態について

肌のターンオーバーが遅くなるということは新陣代謝が低下することであり、代表的な原因として「加齢」が挙げられます。

 

加齢によって、JAG1(ジャグ1/Jagged-1)というタンパク質が減少します。

JAG1は、はがれ落ちるはずの老化細胞を排除して、ターンオーバーを正常に保つために必要なタンパク質。

 

JAG1が加齢によって減少すると、はがれ落ちるはずの古い細胞が肌表面の表皮に溜まり、角質細胞が積み重なります。

角質細胞は、褐色から黒色色素である「メラニン」を含むので、シミやニキビ跡の原因ともなります。

 

また、いびつな形の角質細胞が原因となり、はがれ落ちるはずの細胞が肌表面にずっと残り、透明感の失われた肌となります。

古くなった細胞がいつまでも肌表面に残っているので、肌表面が凸凹になることで光がバラバラな方向に反射する散乱反射が起こり、肌内部に入ってくる光の量が低下することで透明感も低下します。

 

他にも加齢によって、肌のハリや弾力に欠かせないコラーゲン繊維などが減少することで表皮の下の真皮が硬くなります。

真皮の老化により、ターンオーバーに欠かせない栄養や酸素を供給する毛細血管の数が減少することで、結果としてターンオーバーが遅くなります。

 

表皮のターンオーバーが乱れる主な原因は3つ

お肌のターンオーバーが乱れる原因は、老化や生活習慣、日々のお手入れなどが影響します。

ターンオーバーは年齢に関係なく乱れるので、毎日の習慣が重要になってきます。

ここでは、ターンオーバーが乱れる主な原因である「生活習慣」「間違ったスキンケア」「紫外線や乾燥」の3つについて解説してきます。

 

生活習慣の乱れ

肌のターンオーバーが乱れる原因として、寝不足や偏った食事、ストレス、慢性的な運動不足などの生活習慣が影響します。

肌をキレイに健康に保つためには生活習慣を整えることが重要です。

例え、高価なスキンケアグッズを使用しても生活習慣が乱れていれば、肌のターンオーバーは乱れます。

 

不規則な睡眠・寝不足

質のいい睡眠は、お肌のターンオーバーを整える上で重要になります。

質のいい睡眠とは、若返りホルモンと呼ばれる「成長ホルモン」が大量に分泌される状態。

 

睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌のターンオーバーを整えるだけでなく、ハリや弾力を維持する役割や肌の老化を防ぐ役割があります。

 

以前、成長ホルモンはお肌のゴールデンタイムと言われる22時〜深夜2時の間に分泌されると言われていましたが、時間帯は関係ないことが分かっています。

今は、入眠から最初の3〜4時間後の深いノンレム睡眠の時に成長ホルモンの分泌が高まると言われています。

 

例え22時〜深夜2時の間に寝られなくても、入眠直後にどれだけ深い睡眠がとれるかの睡眠リズムを整えることがターンオーバーを促進し美肌のカギとなります。

 

栄養バランスの偏った食事

肌のターンオーバーが乱れる原因として栄養バランスの偏った食事が挙げられます。

「体は食べたもので出来上がっている」といった言葉があるように、お肌や血液、臓器などは口にする栄養素からできています。

 

口にした食べ物や栄養素が偏っていれば、お肌の肌荒れや乾燥などの皮膚トラブルを引き起こしかねません。

 

健康なお肌を維持するにあたって、ターンオーバーのサイクルを整えてくれるビタミンB2やビタミンB6などの「ビタミンB群」や「タンパク質」などを偏りなく積極的に摂取することが重要。

ビタミンB群やタンパク質などの栄養素が不足する乾燥や肌荒れ、ニキビなどの肌トラブルの原因となることもあります。

 

過度なストレス

過度なストレスは、自律神経を乱すことでお肌のターンオーバーにとって欠かすことのできない栄養素や酸素をうまく届けられず、結果としてターンオーバーが乱れます。

ストレスがかかると男性ホルモンである「テストステロン」が増加すると皮脂分泌が活発になり、皮脂量が増加することで毛穴つまりの原因にもなります。

 

過度なダイエット

過度なダイエットもまた、お肌のターンオーバーが乱れる原因の1つです。

過度なダイエットは、お肌の健康に必要なビタミンB群などの「ビタミン類」「タンパク質」「ミネラル」といった栄養素が不足するだけでなく、血行不良も起こしかねません。

必要な栄養素や酸素をうまく供給することができず、ターンオーバーが乱れ、肌のパサつきや肌荒れの原因になります。

 

たばこ・アルコール

たばことアルコールは、どちらもターンオーバーを乱す原因になります。

たばこは「美の天敵」とも言われているように、血管収縮を起こすことで血行不良を起こす他、肌の老化を加速させます。

 

また、過度なアルコール摂取は、アルコール代謝にターンオーバーに必要なビタミン群が使われてしまうので、結果として栄養不足になります。

他にもアルコールには利尿作用があることから、体内の水分を奪うことで肌内部が水分不足になりターンオーバーが乱れてしまいます。

 

慢性的な運動不足

慢性的な運動不足は、筋肉量低下や血行不良を引き起こします。

筋肉には、血液を押し流し血行促進する作用があります。

慢性的な運動不足になると、血液の巡りが悪化し必要な栄養や酸素がうまく肌に届かなくなった結果、ターンオーバーが乱れてしまいます。

 

誤ったスキンケア

間違ったスキンケアもまた、肌のターンオーバーが乱れる原因になります。

良かれと思ってやったスキンケアが肌のターンオーバーを乱すきっかけになってしまうことがあります。

では、どういったスキンケアがターンオーバーを乱すのでしょうか。

 

洗顔不足・クレンジング不足

洗顔やクレンジングが不足すると、皮脂汚れや古くなった細胞がうまくはがれ落ちずに肌表面に溜まってしまいます。

ターンオーバーによって肌表面の角質層まで上がってきた細胞の中には、垢となって自然にはがれ落ちるものもあれば、皮膚表面に残るものもあります。

 

皮膚表面に残ったものを上手に取り除くことができないと肌が固くなったり、毛穴の黒ずみの原因になります。

そのため、ターンオーバーを乱さないためには適度な洗顔とクレンジングが重要になります。

 

過度な洗顔やクレンジング・洗浄力の強い洗顔やクレンジング

洗顔やクレンジングは、不足しても過度に行っても肌のターンオーバーを乱します。

毎日の汚れや皮脂を落とすことは重要ですが、落とし過ぎてしまうと肌のバリア機能が壊れて乾燥や肌の炎症の原因となります。

 

洗顔は朝夜の1日2回、優しく包み込むように行うことが大切です。

皮脂除去力や洗浄力の強い洗顔料やクレンジングを過度に使用することは、肌のターンオーバーを促進することで肌の水分を奪い肌トラブルが起こりやすくなります。

 

過度なピーリング・過度なゴマージュ

肌の不要な角質を取り除くためには、ピーリングやゴマージュは肌のターンオーバー促進には効果的ですが、やりずぎは良くありません。

過度なピーリングやゴマージュによって、必要な角質まで取り除いてしまいバリア機能を壊し炎症の原因になります。

また、慢性的に炎症が起こることで肌の色素沈着を招く恐れがあります。

 

紫外線や乾燥などの外部刺激

肌のターンオーバーは、紫外線や乾燥などの外部刺激が原因となり乱れることがあります。

紫外線は、肌の炎症や乾燥を引き起こすため、それを修復しようをターンオーバーの周期が速くなりすぎます。

 

ターンオーバーの周期が速くなりすぎた結果、機能が未熟で形が不揃いな細胞が肌表面に増え、乾燥やバリア機能の低下を招きます。

 

人は紫外線を浴びると炎症を起こし、次のダメージに備えメラニンを生成します。

これが色素沈着したものがいわゆる「日焼け」の状態です。

長く紫外線のダメージを浴び続けると、メラノサイトが刺激され、過剰にメラニンを生成することとなり、シミに繋がります。

また、乾燥による刺激では、水分不足により、ターンオーバーが遅れることとなります。

 

乱れた表皮のターンオーバーを整えるために振り返る習慣は?
有効なケアとすぐに実践できる改善方法を紹介

お肌のターンオーバーが乱れる原因は、乾燥や紫外線、寝不足、偏った食事、ストレス、日々の洗顔やクレンジングなど挙げたらキリがありません。

毎日の習慣から見直して、お肌のターンオーバーを整えましょう。

 

お肌のターンオーバーが乱れる原因として、日々の生活習慣を以下に10個あげたので、確認していきましょう。

  • 習慣
  • 慢性的な睡眠不足
  • 継続的・慢性的なストレス
  • 慢性的な運動不足
  • 便秘
  • 栄養素の偏った食事
  • 喫煙(たばこ)
  • 過度な飲酒(アルコール)
  • 間違ったスキンケア・過度なスキンケア
  • 乾燥
  • 紫外線

以上の要因がターンオーバーが乱れる原因として挙げられます。

 

日常の習慣によって、肌のターンオーバーの周期は大きく影響します。

 

慢性的な睡眠不足は、ターンオーバー促進に必要な「成長ホルモン」の分泌や自律神経が乱れることでくすみやゴワつきなどの肌トラブルの原因となります。

睡眠の質を上げるためには、睡眠前のスマートフォンの使用を控えてストレッチや音楽を聴いたり、寝る1時間〜2時間前にお風呂に入り副交感神経優位にすることが有効です。

 

また、継続的で慢性的なストレスは、自律神経やホルモンバランスが乱れる他、血管が収縮し血行不良が起こることでターンオーバーに必要な栄養素や酸素の供給が低下します。

ストレスを溜めないには、ストレッチなどでリラックスする時間を作ったり、音楽を聴いたりと自分なりのストレス発散方法を見つけましょう。

 

慢性的な運動不足は、筋肉量が低下するだけでなく血行悪化によりターンオーバーが乱れます。

運動不足と感じている方は、無理のない範囲でウォーキングなどの軽い運動から取り入れてみましょう。

 

便秘もまたターンオーバーが乱れる原因であり、腸内環境が悪くなることで腸内細菌の中でも悪玉菌が増加したり、代謝産物が変化することで水分量低下や修復力低下につながります。

こまめに水分を摂取したり、海藻類や野菜などの食物繊維を意識的に摂取することで腸内環境を良くすることで便秘解消につながります。

 

栄養素の偏った食事は、肌のターンオーバーに必要な栄養素のビタミンB2やビタミンB6などの「ビタミンB群」「タンパク質」「ミネラル」などが不足します。

納豆やアーモンドなどのビタミンB2を豊富に含む食品、魚類やバナナなどのビタミンB6を豊富に含む食品を偏りなく摂取することでターンオーバーを促進してくれます。

 

最近は、女性ホルモンの構造に似た植物エストロゲンが基底層での細胞増殖や細胞死に関係している他、角質層での不要な細胞の剥離を促進するとも言われています。

植物エストロゲンは、豆腐や納豆などの食品に豊富に含まれます。

 

他にも、バナナやレバー、魚介類、鶏卵なども肌のターンオーバーにとってプラスになるので積極的に摂取しましょう。

 

喫煙や過度な飲酒もターンオーバーを乱す原因となるので、禁煙を心がけ、過度な飲酒はなるべく控えましょう。

タバコを吸うことで大量に活性酸素という酸化物質が発生し、それを除去しようと抗酸化物質であるビタミンCが大量に消費され減少する他、血管収縮を起こしターンオーバーに必要な栄養素や酸素の供給が低下します。

アルコールには利尿作用があるため、飲んだお酒以上の体内の水分が尿として出ていくので、体内は水分不足を起こし血流低下を引き起こします。

 

間違ったスキンケアや過度なスキンケアもまた、ターンオーバーを乱す原因となります。

役割を終えた角質細胞は垢となりはがれ落ちますが、間違ったスキンケアによって摩擦や過度な角質除去が起こると角質細胞のはがれるタイミングが乱れることでバリア機能が壊れ、角質層が厚くなります。

洗顔やクレンジングを行うときは優しくなでるように行い、過度なピーリングは控えましょう。

 

肌が乾燥するとバリア機能が低下し、紫外線や摩擦、花粉などの外部刺激を受けやすくなります。

肌が乾燥しないためには、洗顔などを行うときは優しく包み込むように行い、洗顔後はすぐに保湿剤などで肌を保湿しましょう。

 

紫外線もまた、肌のターンオーバーを乱す原因です。

紫外線には「UVA(生活紫外線)」と「UVB(レジャー紫外線)」があり、長時間のUVA照射は真皮の細胞を損傷させシワなどの原因とあり、UVBはエネルギーが強く、火傷を起こすことで表皮の細胞を損傷させます。

紫外線から肌を守るためには、日焼け止めを塗ったり、日傘などで紫外線対策や保湿を行いましょう。

 

日々の生活習慣見直し

お肌のターンオーバーには、睡眠、栄養、運動、紫外線対策といった生活習慣が大きく影響します。

 

生活習慣というのは、私たちの日常から切っても切り離すことができません。

外に出て紫外線を浴びる日もあれば、そうでない日もあるように、生活習慣によってお肌の状態は左右されます。

 

お肌は内臓の鏡とも言われているように、生活習慣と密に関係しているため日々の生活習慣を見つめ直すことで肌のターンオーバーを整えることができます。

では、実際にどんな習慣がターンオーバーに良い影響を及ぼすのかみていきましょう。

 

肌のターンオーバーに良い影響を与える習慣として以下のことが挙げられます。

  • 質の良いを十分に睡眠をとる
  • 肌のターンオーバーに必要なビタミン類・タンパク質・ミネラルなどを積極的に摂取する
  • 禁煙・禁酒、たばこやアルコール摂取を控える
  • ストレスを溜め込まない
  • 適度な運動を習慣化する
  • 便秘を改善し、腸内環境を整える

質の良い十分な睡眠は、美肌に必要不可欠な「成長ホルモン」を分泌させます。

成長ホルモンは入眠から約3〜4時間後の深い睡眠の時に分泌が高まると言われてるので、何時に寝るかも重要ですが睡眠時間を確保し、質の良い睡眠をとることが重要。

質の良い睡眠をとるためには、寝る1〜2時間前にはスマホを見るのをやめ、真っ暗な部屋で寝るなど寝る前の行動を意識してみましょう。

 

肌のターンオーバーにとって必要な栄養素であるビタミン類、タンパク質、ミネラルなどを偏りなく積極的に取り入れることも重要。

ビタミンの中でも特にビタミンB2とビタミンB6が肌のターンオーバーを整える上で大切で、ビタミンB2は鶏卵、乳製品、大豆製品に豊富でビタミンB6はバナナ、さつまいも、赤身魚などに豊富含まれています。

他にも、お肌を作る上で必要なタンパク質やミネラルも積極的に摂取しましょう。

 

たばこやアルコールの摂取を控えることも肌のターンオーバーを整える上で重要なので、なるべくたばこやアルコール摂取は控えましょう。

喫煙によって体内の血流は悪化し、過度のアルコール摂取によって体内の水分が奪われることで肌のターンオーバーが乱れます。

また、タバコを吸うことで有害物質であるニコチンやタールなどが体内に入ってきますが、これらを無毒化するために大量のビタミンCが消費されるこで減少します。

 

ストレスは、お肌の天敵と言われているように、自律神経を乱し肌のターンオーバーも乱します。

ストレスを溜め込まないためにも、運動や読書などの趣味の時間を作ったり、ヨガや瞑想したりとリラックスできる自分なりのストレス発散法を見つけておきましょう。

 

ウォーキングなどの適度な運動は、お肌のターンオーバーを整える上で重要です。

運動習慣がない方は、まずは10分程度の軽い運動から日々の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

運動は、体の血行を良くするだけでなく、幸せホルモンのセロトニンやドパミンの分泌を促す効果もあります。

 

他には、便秘を改善させ、腸内環境を整えることも肌のターンオーバーを整える上では大切です。

便秘は、アンモニアやフェノールなどの体にとって有害物質を腸内に蓄積させることでニキビや肌荒れの原因になります。

便秘をしないためにも、こまめな水分摂取を心がけ、ワカメや納豆などの水溶性食物繊維ときのこなどの不溶性食物繊維を偏りなく摂取しましょう。

 

スキンケアは優しくしっかり落とす

お肌のターンオーバーを整えるために洗顔やクレンジングで不要な角質や汚れを優しくかつしっかり落とす必要があります。

お肌にとって、ゴシゴシと強く洗いすぎても良くありませんし、洗わなすぎても良くありません。

 

洗顔やクレンジング、ピーリングを行う際にしっかり汚れなどを落とそうとゴシゴシ強い力で行っている方もいるかもしれません。

しっかり古い角質や汚れを落とすことは大切ですが、強い力で行うと必要な角質まで一緒に落としてしまいターンオーバーが乱れるきっかけになってしまいます。

 

他にも、手軽で便利な拭き取りクレンジングも摩擦などによってターンオーバーを乱すきっかけになるので注意が必要です。

 

洗顔やクレンジングなどを行う際は、優しくお肌を包み込むように行い必要な角質を育てましょう。

その日の汚れは、適切な方法で優しく落としお肌を清潔な状態で保ちましょう。

 

ファンデーションを使わなく日焼け止めやパウダーだけのようにメイクが薄い場合は、洗顔だけでも良いとされています。

その日のメイクの濃さによって、クレンジングや洗顔を意識することは、肌のターンオーバーを整える上で良いです。

 

季節を問わない紫外線対策

お肌のターンオーバーを整えるには、毎日の紫外線対策が重要です。

紫外線は夏というイメージがある方もいるかもしれませんが、年間を通して降り注いでおり、3月くらいから増加し6〜8月にかけて強さのピークとも言われています。

6〜8月の真夏が紫外線のピークですが、5月や6月の方が多いこともあるので、年間を通した紫外線対策が大切。

 

比較的に紫外線量が落ち着く冬の11〜1月であっても降り注ぐ紫外線はゼロにはなりません。

夏はもちろん、冬でも日焼け止めや日傘、帽子などを活用し紫外線からお肌を守りましょう。

 

紫外線は、お肌の炎症を与えるだけなく乾燥の原因となるので、日焼け止めと合わせて保湿をすることが大切。

とくに生理前は、お肌の水分量が減少し乾燥しやすくなるため、しっかり保湿しましょう。

お肌の乾燥を少しでも感じたら、セラミドやヒアルロン酸などを含有したしっとりタイプの化粧水や乳液を使用し乾燥を防ぐのも、ターンオーバーを整える上で重要です。

 

医療機関の上手な活用方法とおすすめな人

「シミやニキビ跡が気になる...」「自分に合ったスキンケアがわからない...」といった方は医療機関の活用をおすすめします。

シミやニキビ跡などの色素沈着や加齢によるシワやたるみなどは、日々のスキンケアでなかなか改善することが難しいです。

 

慢性的なターンオーバーの乱れは、角質肥厚を起こしゴワつきや肌表面の凹凸ができ毛穴が目立つようになるとなかなか自分で治すことが困難。

 

医療機関では、角質層をはがれやすくするピーリングなどの施術によってニキビ跡や毛穴の黒ずみの改善に効果的です。

また、再生医療の1つである幹細胞培養上清によってシワやたるみなどのエイジング効果が得られます。

 

他にも、イオン導入治療やダーマペンなどの美容皮膚科の領域でしたら、お肌再生の可能性が大きいです。

医療機関を受診し、スキンケアについての相談をするのも1つの方法です。

 

まとめ

この記事では、お肌のターンオーバーの仕組みやターンオーバーが乱れる原因などについて紹介してきました。

ハリや弾力があり若々しい美肌を手に入れるには、お肌のターンオーバーを整えることが重要。

 

お肌のターンオーバーは毎日の習慣が大きく影響するため、生活習慣を見つめ直す他、紫外線や乾燥などの対策を日常的に取り組みましょう。

 

生活習慣などをいくら改善しても、お肌の状態に変化がない場合や今の肌状態を確認したいときは、医療機関を受診して相談するのもいいでしょう。

最先端の医療は、幹細胞を用いた再生医療などで肌の土台となるハリや弾力を改善することができるようになっています。

 

美容医療をうまく活用したり、自分に合った方法で健康的な美肌を手に入れましょう。

 

この記事が少しでも美肌になるためのお手伝いができていたら幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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