肌の基礎知識

【バリア機能を支える3つの保湿因子】敏感肌に必要な成分を知り、肌状態に合わせた化粧品を選べるようになろう!

季節の変わり目や生活習慣が乱れると「今まで使っていた化粧品が合わなくなった...」「肌がカサカサになった」といった経験をした方も多いのではないでしょうか。

季節の変わり目などは、バリア機能が低下することによって敏感肌や乾燥肌になりやすいです。

 

この記事では、バリア機能を支える3つの保湿因子について紹介!

この3つの保湿因子を知ることで、化粧品選びの視点が変わるかも。

 

3つの保湿因子は、うるおいの肌を保つためには必要不可欠な成分。

 

それでは、早速みていきましょう。

 

敏感肌になる原因は?

敏感肌になる原因は、肌のバリア機能低下にあります。

季節の変わり目やストレス、生活習慣の乱れによって肌が乾燥すると、バリア機能が低下。

 

すると、花粉や紫外線などのちょっとした刺激に対して肌が敏感に反応。

簡単にいうと、刺激に対して肌が敏感に反応してしまう肌を敏感肌と言います。

 

敏感肌になってしまうと、肌に合う化粧品が見つからなかったり、今まで使用していた化粧品が突然合わなくなったりすることも。

季節の変わり目に肌の不調を起こしやすいのも敏感肌の特徴。

 

敏感肌とバリア機能の深い関係性

敏感肌では、刺激から肌を守る「バリア機能」が低下。

バリア機能が低下した肌は、外部に水分が蒸発しやすく、花粉や紫外線などの外部刺激を受けやすいです。

 

肌のバリア機能は、肌内部の水分蒸発を防止する「保湿作用」や外部刺激から肌内部を守る「保護作用」があります。

バリア機能は、肌内部を刺激から守るだけでなく水分が蒸発するのも防ぎ乾燥から守る働きも。

 

そんなバリア機能が低下すると、少しの刺激でも敏感に反応してしまう敏感肌に。

敏感肌とバリア機能は深い関係にあります。

 

【3つの保湿因子】うるおいのある肌を保つために必要不可欠

うるおいのある肌を保つために必要な保湿因子は主に3つ。

  1. 皮脂膜
  2. 天然保湿因子(NMF:Natural Moisturizing Factor)
  3. 細胞間脂質

これらの保湿因子が存在するのは、肌の最も外側の表皮部分の角層(角質層)。

角層は、乾燥や外部刺激から肌内部を守るバリア機能の約90%を担当。

角層のバリア機能は「皮脂膜」「天然保湿因子(NMF)」「細胞間脂質」3つの保湿因子によって成立しています。

 

1つ目の保湿因子である皮脂膜は、角層の表面に存在する天然の保湿クリーム。

皮脂膜はトリグリセリドやスクワラン、遊離脂肪酸、コレステロールなどで構成。

肌表面をヴェールのように覆うことで保護しています。

 

2つ目の保湿因子である天然保湿因子(NMF)は、角層細胞内に存在する水溶性成分。

天然保湿因子は、約半分がセリンやグリシンなどのアミノ酸で構成。

水分をしっかり抱え込むことで、肌内部のうるおいを保ちます。

 

3つ目の保湿因子は、角質細胞の隙間を埋めている細胞間脂質。

細胞間脂質は、角層のうるおいの約80%を守っており、うるおいのある肌を保つ上でカギとなる成分。

セラミドや遊離脂肪酸などで構成され、肌内部の水分を抱え込み、肌を乾燥から守っています。

 

【3つの保湿因子】皮膚のバリア機能に必要不可欠

皮膚(肌)のバリア機能に必要不可欠な保湿因子は「皮脂膜」「天然保湿因子(NMF)」「細胞間脂質」の3つ。

それぞれ、どんな成分なのか見ていきましょう。

 

皮脂膜

皮脂膜は、皮脂腺から分泌する「皮脂」と汗腺から分泌する「汗」が混ざることで角層表面に薄い膜を形成。

表面にできた皮脂膜は、天然の保湿クリームとして機能することで肌内部の水分蒸発を防ぎます。

 

皮脂膜の主な構成成分は多い順にトリグリセリド、ワックスエステル、遊離脂肪酸、スクワレン、コレステロールなど。

皮脂膜は、肌表面をヴェールのように覆い、乾燥や外部刺激から守っています。

 

天然保湿因子(NMF)

天然保湿因子(NMF)は、角質細胞内に存在。

水分を引き寄せ、捕まえることで角層にうるおいを与えます。

 

天然保湿因子(NMF)の主な構成成分は、遊離アミノ酸、無機塩類、PCA(ピロリドンカルボン酸)、乳酸塩、尿素など。

自ら水分を抱え込むことで、肌内部にうるおいを与えます。

 

細胞間脂質

細胞間脂質は、角質細胞の隙間を埋めている水分保持の働きをする成分。

 

細胞間脂質の約50%がセラミドで構成されており、その他はコレステロール、遊離脂肪酸などで構成。

セラミドなどで構成された細胞間脂は、角層において層状に積み重なったラメラ構造を形成しています。

 

ラメラ構造を形成する細胞間脂質は、水となじみやすい「親水基」と油となじみやすい「親油基(疏水基)」を持っています。

ラメラ構造は、水の層と油の層が交互に重なることで、水分を閉じ込めることが可能。

 

このラメラ構造には「長周期ラメラ構造」と「短周期ラメラ構造」の2種類存在すると言われています。

長周期ラメラ構造は約13nmの周期で形成されており、それぞれの層の間に水分は保持していません。

一方、約6nmの周期で形成する短周期ラメラ構造は、それぞれの層の間に水分を保持。

 

ラメラ構造は、肌のバリア機能の維持にも関係。

バリア機能が低下した肌は、セラミドなどから構成する細胞間脂質が減少し、細胞と細胞に間ができている状態。

 

細胞間脂質の減少によりバリア機能が低下した肌は、肌内部の水分が蒸発し乾燥しやすく、外部からの刺激を受けやすい状態。

細胞間脂質から構成されるラメラ構造を整えることは、バリア機能を整えること。

 

【うるおいのある肌】細胞間脂質を構成するセラミドが特に重要な成分

角層のうるおいの約80%以上はセラミドなどから構成する細胞間脂質が担当。

うるおいを保つためには「皮脂膜」「天然保湿因子(NMF)」「細胞間脂質」の3つの保湿因子が重要ですが、特に重要なのが細胞間脂質。

 

細胞間脂質の約50%はセラミドから構成されているので、言い換えるとセラミドが肌のうるおいを保つ上で重要ということ。

 

【バリア機能に必要な3つの保湿因子】減少させず補うスキンケアを紹介!

バリア機能を維持するのに必要なのは「皮脂膜」「天然保湿因子(NMF)」「細胞間脂質」の3つの保湿因子。

これらの保湿因子を減少させずに補うことがバリア機能の維持につながります。

 

ここで、それぞれの構成成分をおさらいしてみましょう。

皮脂膜の構成成分にはスクワレンが、天然保湿因子(NMF)の構成成分にはグリシンなどのアミノ酸が。

細胞間脂質の構成成分にはセラミドといった成分があります。

 

スクワレンやアミノ酸、セラミドといった肌にうるおいを与える成分に注目し、それらを含有する化粧品でのスキンケアを心がけましょう。

 

スクワランやワセリン

皮脂膜にはスクラレンが含有。

スクワレンの状態だと酸化しやすく、肌への刺激になることがあります。

 

化粧品に含有されているのは、スクワレンを安定化したスクワランという成分。

スクワランは、その精製度によって肌への負担が異なります。

精製度が高いものは肌への刺激が少ないので、敏感肌の方などにもおすすめ。

 

アミノ酸

天然保湿因子(NMF)の構成成分であるアミノ酸。

主に角層では、グリシンやセリンなどのアミノ酸を多く含んでいることがわかっています。

もともと肌にあるアミノ酸は、与える刺激が少ないので、敏感肌や乾燥肌などバリア機能が低下した肌の方にもおすすめの成分。

 

セラミド

化粧品に含有しているセラミドは大きく4つの種類に分類。

  1. ヒト型セラミド(天然型セラミド)
  2. 天然セラミド
  3. 類似セラミド
  4. 植物性セラミド

酵母などを利用して生成された「ヒト型セラミド」は、もともと体内に持つセラミドと構造が同じ。

構造が同じなので、低刺激で肌になじみやすく高い保湿力を持つのが特徴。

しかし、ヒト型セラミドは水にも油にも溶けにくく、非常に扱いづらいことから化粧品への配合は難しいです。

 

天然セラミドは、体内にもつセラミドに極めて似た構造をしています。

肌なじみがよく、保湿力は高いのが特徴。

 

類似セラミドは、セラミドに似た機能を持った成分を化学合成したもの。

安く大量に作ることが可能なので、プチプラな化粧品に含有されることが多いのが類似セラミド。

 

植物性セラミドは、米ぬか油やコンニャクなどから抽出した植物由来のセラミド。

植物由来なので、肌への負担が少なく敏感肌の方にとっても優しいセラミドです。

 

まとめ

今回の記事では、主にバリア機能を支える「皮脂膜」「天然保湿因子(NMF)」「細胞間脂質」といった3つの保湿因子について紹介しました。

 

3つの保湿因子は、どれも肌のうるおいを保つ上で必要な成分。

これらの成分は化粧品などからも補うことが可能です。

 

この記事が少しでも美肌に近づくためのサポートができていたら幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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