肌の基礎知識

【エクリン汗腺の役割】汗がでる要因や仕組みを紹介!アポクリン汗腺との違いは?

暑い時や運動後、緊張したときに汗をかきますよね。

汗を分泌する汗腺には、エクリン汗腺とアポクリン汗腺があります。

 

この記事では、主にエクリン汗腺の役割などを紹介。

この記事を読み終わる頃には、エクリン汗腺の役割について詳しくなっているだけでなく、汗のイメージが変わっているかも。

 

「エクリン汗腺ってなに?」「体温を下げる以外の役割は?」など気になる方は、ぜひ参考にしてください。

それでは早速、汗腺の種類について見ていきましょう。

 

【エクリン汗腺とアポクリン汗腺】汗が出る汗腺の種類は2つ

汗は、真皮から皮下組織にかけて存在する汗腺から分泌。

汗が出る汗腺は「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」の2種類。

汗を分泌する汗腺によって分布場所、性質、分泌する仕組みなどが大きく異なっています。

 

汗は、運動後や入浴後、ストレスを感じた時、緊張した時、熱いものや辛いものを食べた時など、さまざまな場面でかきますよね。

普段かく汗は、基本的には無色無臭。

 

全身に分布するエクリン汗腺は、運動後など体温が上昇したときに体温を下げるために分泌されます。

エクリン汗腺からの汗は、いわゆる体温調節のための汗で、基本的には無臭。

 

エクリン汗腺とは違い、ワキの下や陰部など、特定の部分に分布しているのがアポクリン汗腺。

汗の開口部(出口)の様式も異なっており、エクリン汗腺は独立して皮膚に開口部があるのに対して、アポクリン汗腺は毛根に開口部が存在。

 

エクリン汗腺からの汗は無色無臭ですが、アポクリン汗腺からの汗は白く濁っています。

脂質やタンパク質、アンモニアなどの臭いの原因になる成分を豊富に含有。

これらが皮膚常在菌と反応することで独特な臭いを発しますが、元々は異性を惹きつけるフェロモンの役割を担っていたと考えられています。

 

エクリン汗腺とアポクリン汗腺の違いは主に3つ

エクリン汗腺とアポクリン汗腺の違いは、主に「分布場所」「性質」「汗の成分」の3つ。

 

エクリン汗腺は、ほぼ全身に分布しており、その数は200万〜500万個。

主に体温調節の役割があり、基本的にはサラサラした汗で無色無臭。

汗の開口部は独立して皮膚表面に存在するのがエクリン汗腺の特徴です。

 

一方、アポクリン汗腺はワキの下や陰部、耳の中など特定の部分に分布。

毛根に開口部があり、脂質やタンパク質を多く含有し乳白色をしています。

臭いはほとんどないですが、脂質やタンパク質などが皮膚常在菌と反応することで独特な臭いを発することがあります。

 

エクリン汗腺から出る汗は?

エクリン汗腺は、手のひらや足の裏などの抹消から額にかけて、ほぼ全身に分布。

運動後や入浴後などにかく汗は、基本的にはエクリン汗腺から分泌されます。

 

エクリン汗腺から出る汗の成分は、約99%が水分なのでサラサラしており無色無臭が基本。

手のひらから生活に支障をきたすほどの汗をかく疾患である手掌多汗症は、エクリン汗腺から体温調節とは無関係に分泌される汗が原因。

 

エクリン汗腺から分泌される汗は、原因や理由によって大きく3つに分けることが可能。

  1. 温熱性発汗
  2. 精神性発汗
  3. 味覚性発汗

1つ目の温熱性発汗は、体温調節目的で、運動後や暑い室内などで体温が上昇した際に、体温を下げるために分泌される汗。

2つ目の精神性発汗は、冷や汗と表現することもある汗で、緊張や興奮、ストレスなどを感じたときに交感神経が優位になり分泌される汗。

3つ目の味覚性発汗は、唐辛子などの香辛料を食べた際に発汗神経が刺激され分泌される汗。

 

アポクリン汗腺から出る汗は?

アポクリン汗腺は、ワキの下や陰部、耳の中など、特定の部分のみに分布。

アポクリン汗腺から分泌される汗は、脂質やタンパク質、尿素などを多く含有しています。

 

脂質やタンパク質を多く含んでいるので乳白色でネバネバとしているのが特徴。

汗そのものは無臭ですが、タンパク質などが皮膚常在菌と反応することで独特な臭いを発します。

多汗症によりアポクリン汗腺からの分泌が増えると、ワキガの臭いが強くなることも。

 

エクリン汗腺の位置は部位により大きく異なる

エクリン汗腺は、ほぼ全身に分布していますが、部位によって密度や配置などが特徴的。

 

手のひらや足の裏などは「シワとシワの間」に汗腺が多くあり、滑り止めの役割が。

物を掴んだり踏ん張ったりするのに、できるだけ接する面で汗が分泌されるような仕組みになっています。

 

手のひらや足の裏以外の全身に分布するエクリン汗腺は、シワとシワの交点に多く分布。

シワとシワの交点の汗腺から、汗が分泌され、細かい皮溝を伝うことで効率よく汗を蒸発させ、体温調節をスムーズにする仕組みになっています。

 

汗をかく要因は3つに分類!
温熱性・精神性・味覚性発汗について

運動や入浴時、暑い場所に行ったときに体温を下げようと汗をかきます。

それ以外にも、緊張した時や辛い物を食べた時などにも汗をかきますよね。

 

汗は、汗をかく要因によって「温熱性」「精神性」「味覚性」の3つに分類。

ワキの下から分泌される汗は特殊で「温熱性」と「精神性」の2つが起こります。

これは、エクリン汗腺とアポクリン汗腺が共存しているから。

 

ここでは、汗をかく要因によって分類される「温熱性」「精神性」「味覚性」について紹介していきたいと思います。

 

温熱性発汗

温熱性発汗は、運動後や入浴後など、体温が上昇したときに、その体温を下げるためにかく汗。

つまり、体温調節を行うための汗ということです。

 

手のひらと足の裏では、温熱性発汗は基本的には起こりません。

手のひらと足の裏を除く全身で持続的に発汗していますが、激しい運動時や夏などは、1時間に2Lもの汗をかくこともあります。

 

温熱性発汗がある部位は「手のひらと足の裏以外の全身」であり「エクリン汗腺」から分泌される汗です。

 

精神性発汗

精神性発汗は、人前で話すなど緊張したときに分泌される汗。

冷や汗とも表現され、ストレスなどの精神的な刺激によって分泌される汗のこと。

 

持続的ではなく、ストレスを感じたときに短時間に発汗するのが特徴。

精神性発汗は、全身ではなくワキの下や手のひら、足の裏など「局所的」にかくのが特徴で「エクリン腺とアポクリン腺」から分泌される汗です。

 

味覚性発汗

味覚性発汗は、唐辛子などの香辛料を食べたときに額や鼻、頭皮などからかく汗。

辛い物を食べている最中に汗をかく人もいますが、食べ終わってから汗をかく人も。

 

味覚が刺激されることで起こる反射的な発汗で、急激に汗をかき自然に引くのが特徴。

味覚性発汗が起こるのは、主に額や鼻、頭皮などであり「エクリン汗腺」から分泌される汗です。

 

汗と臭いの関係

エクリン汗腺からの汗もアポクリン汗腺からの汗も、基本的には無臭。

しかし、かいた汗を放置したりすると、皮膚常在菌と反応し臭いの原因になることが...。

 

アポクリン汗腺は、タンパク質や脂質などを多く含有するので注意が必要。

アポクリン汗腺からの汗は、強い独特な臭いを発するワキガの原因になることもあります。

 

まとめ

この記事では、汗腺の種類からエクリン汗腺やアポクリン汗腺から分泌される汗について詳しくみてきました。

エクリン汗腺は、ほぼ全身に分布しており、成分の約99%が水分。

 

エクリン汗腺からのかく汗の要因によって「温熱性」「精神性」「味覚性」の3つに分類。

体温が上がったときに汗をかき、体温を下げる役割があるエクリン汗腺。

 

エクリン汗腺の体温調節のおかげで熱中症などを予防できています。

このようにエクリン汗腺の役割を知ることで広がるメリットがたくさん。

 

この記事が少しでも皆さんのお役に立つことができれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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