肌の基礎知識

浸透させないメリットは?化粧水などを必要以上に浸透させない肌が健康で美しい肌!

「化粧水の浸透は角層まで」といったフレーズを聞いた方も多いのではないでしょうか。

みなさんは「化粧水を浸透させる」と聞くと、どんなイメージをしますか。

 

肌に浸透すればするほど効果あると思っている方もいると思うので、今回の記事では「浸透させないことのメリット」などを紹介。

 

この記事を読むことでスキンケアする際の意識が変わるかと思います。

2014年の夏から母の影響でスキンケアが大好きになった私も、浸透させないことのメリットを知ったことでスキンケアをする際の意識がガラッと変わりました。

 

それでは、早速見ていきましょう。

 

「化粧水を浸透させるのは良くない」が新常識!?
そもそも肌の奥まで浸透させるとは?

化粧水を肌の奥まで浸透させるのは良くないと聞いたことはありますか?

美肌への近道は、化粧水を肌の奥まで浸透させないことです。

 

「ん?何言っているの?」「肌の奥まで化粧水を浸透させた方がうるおいが持続するのでは...?」と思った方もいるのではないでしょう。

私たちの肌の最も外側の角質層(角層)には、バリア機能という紫外線や細菌などの外部刺激から肌を守ったり、内部の水分蒸発を防ぐ機能が備わっています。

 

間違ったスキンケアによって、無理やり肌の奥まで化粧水を浸透させると、肌のバリア機能低下を招くおそれが。

 

すこやかで美しい肌は、うるおっており、ハリや弾力があり、透明感のある肌。

バリア機能が正常に働いていれば、肌のうるおいやハリなどは保たれ、美しい状態を保つことができます。

 

バリア機能の低下を招かないためにも化粧水は肌の奥まで浸透させるのではなく、肌表面の角層に浸透させ整えることが重要。

摩擦や刺激をさけ、肌本来の能力を最大限に引き出すためには「肌の奥まで浸透させないこと」が大切です。

 

化粧水を肌の奥まで浸透させるとは?

「化粧水を肌の奥まで浸透」と言った言葉を見かけた方も多いのではないでしょうか。

化粧水は、肌の奥まで浸透するのではなく、肌表面の角質層(角層)をうるおし、水分量を整えているだけ。

 

角質層(角層)は、表皮の最も外側、つまり私たちが目で見て触れることができる部分。

表皮は、最も外側から「角層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」の4層構造をしており、基底層では絶えず新しい細胞が生まれています。

 

基底層で生まれた新しい細胞は、有棘層、顆粒層へと押し上げられ、角層まで来る頃には死んだ角層細胞となります。

私たちの目に見える美しさは角層の状態によって左右されます。

すこやかで美しい肌を育てるには、化粧水を肌の奥まで浸透させるのではなく角層をうるおし、バリア機能を整えることが重要。

 

肌に備わっている「バリア機能」とは?

私たちの肌には、紫外線や異物から体を守り、体内の水分蒸発を防ぐ「バリア機能」が備わっています。

バリア機能を担っているのが、最も外側の厚さわずか0.02mmしかない角層。

0.02mmの厚さは、食品ラップとほぼ同じです。

 

角層には「天然保湿因子(NMF)」「細胞間脂質」「皮脂膜」という肌のうるおいを保ち、乾燥から守るための成分が存在。

天然保湿因子(NMF)は、角質細胞内で水分を抱え込み保持する役割があります。

 

角質細胞間を隙間なく埋めている「細胞間脂質」や、汗と皮脂が混ざり合ってできる「皮脂膜」が天然保湿因子とともに働くことで、紫外線や細菌などの外部刺激から守るバリア機能の役割も。

 

バリア機能が低下した肌は、肌内部の水分を保持できず乾燥するだけでなく、紫外線などの刺激を受けやすくなります。

私たちの肌は、バリア機能のおかげで体内に異物が侵入しない仕組みになっているというわけ。

 

赤ちゃんの肌が水を弾くのも、洗剤が肌に浸透しないのも、角層のバリア機能が正常に機能しているから。

つまり、バリア機能が正常に機能している健康な肌は、化粧水を塗っても肌の奥まで浸透しないのです。

 

肌は吸収する器官であると同時に排泄器官である

私たちの肌は、異物の侵入や水分蒸発を防ぐ「バリア機能」を持つ一方で、特定の成分を吸収する「吸収器官」と汗や皮脂、水分を体外へ出す「排泄器官」を併せ持ちます。

肌は「24時間365日」休むことなく働き続けています。

 

汗腺から分泌される「汗」と皮脂腺から分泌される「皮脂」が混ざり合うことで「皮脂膜」が形成。

この皮脂膜は、天然の保湿クリームと言われており、水分蒸発を防ぎ肌のうるおいを保つ他、菌の繁殖を抑えるなどの重要な役割が。

 

汗や皮脂、水分などを体外へ排出する「排出器官」の役割があるのに、余計な成分を過剰に浸透させると排泄の妨げとなります。

また、無理に浸透させると肌にとって大きなストレスになるので、化粧水などを肌の奥まで浸透させないことが重要。

 

肌のターンオーバーの仕組み

肌にはバリア機能以外にも、ターンオーバーの仕組みが備わっており、肌の健康を支えています。

 

ターンオーバーが行われるのは表皮。

表皮の最も最下層の「基底層」で新しく生まれた細胞は、徐々に上層へ押し上げられながら形や性質を変化させ、成長。

角層まで押し上げられた細胞は、やがて古い角質として「垢」や「フケ」として肌表面から剥がれ落ちます。

 

肌のターンオーバーのサイクルは、健康な20代で約28日間。

年齢とともにターンオーバーのサイクルは長くなり、30代では約40日、40代では約50日が目安とされています。

 

化粧水を肌の奥まで浸透させる必要はあるの?
健康な肌ほど必要以上に浸透させない

先ほども説明したように、肌の角層には異物を侵入させないバリア機能が備わっています。

 

肌は、常に最前線で体を守っているため乾燥や摩擦、紫外線などのダメージによって、傷むことや劣化することは宿命。

バリア機能が低下し、ターンオーバーが乱れると乾燥や摩擦、紫外線などの外部刺激に敏感に反応するようになります。

 

バリア機能が低下した肌を保護し、乾燥や紫外線などの外部刺激から守るため、ここで化粧品の登場です。

化粧品は、肌の奥深くまでは浸透せず、浸透するのは10層ある角層の表面部分だけ。

 

化粧品が浸透するのは「角層まで」であり、肌表面になじむだけで十分な効果を発揮します。

 

健康でよく育った肌ほど必要以上に化粧水を浸透させない

健康でよく育った肌ほど必要以上に化粧水を浸透させません。

 

健康でバリア機能がしっかり働いている肌は、外からの水を弾き、内部の水分を蒸発させません。

つまり、健康な肌ほど、水分をコロコロと玉のように弾くということ。

 

健康でよく育った肌は、角質細胞の間を細胞間脂質が十分に満たし、水分保持力が高い肌。

反対に、細胞間脂質が不足しており、水分蒸発や外部刺激を受けやすく角層が脆い肌は、育ちがあまり良くない肌と言えます。

 

育ちが悪い肌は、バリア機能が低下し、角層の水分を保持することができないです。

このような場合、化粧品をつけてもつけても肌がうるおった感じがしないのが特徴。

 

つけた分だけ化粧品が浸透すると良いイメージがありますが、実は肌のバリア機能が低下し、育ちきっていない肌である可能性が。

角質が未成熟だと化粧品を使用したときに「肌がたくさん吸い込む」などといった感覚があります。

 

肌のバリア機能が正常に働き健康でよく育った肌は、化粧品をたくさんつけなくても角層に浸透しうるおいを与え、時間がたっても持続します。

化粧品を必要以上に浸透させない肌が、健康でよく育った理想の肌なのかもしれません。

 

化粧水を必要以上に浸透させない美容法のメリットは?

化粧水を必要以上に浸透させない美容法のメリットには何があるのでしょうか。

化粧水などに含まれる美容成分を角層に留め浸透させないことで、バリア機能や保湿機能の強化などのメリットがあります。

他にも、抗酸化作用や肌のターンオーバーを整える作用があり、アンチエイジング効果が期待。

 

健康で美しい肌を目指すには浸透させるよりもストレスに負けない肌を作ること

健康で美しい肌は、紫外線や細菌などの外部刺激から守る「バリア機能」が正常に機能。

肌は、外側からの異物を浸透させなく、汗や皮脂、水分などは外に出す「排泄器官」になっています。

 

無理やり肌に化粧水などを浸透させようとすると、肌の防御システムに逆らうことに。

浸透させるよりも、紫外線や乾燥などのストレスに負けない肌を作ることが美肌への第一歩。

 

化粧水を無理に浸透させないことでバリア機能を正常に保ち、肌本来が持っている美しさを最大限に引き出し、ストレスに負けない肌を作りましょう。

 

化粧品に含まれている成分の中に肌にしか作れない成分がある

化粧品に含まれている成分の中に肌にしか作れない成分があると言われています。

ここでは、肌にしか作れない成分にはどんなものがあるか見ていきたいと思います。

 

コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などの保湿成分

コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を化粧水などで「減少分を直接補充する」ことは現在はできません。

コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸は、肌の奥にある「真皮」で作られます。

 

化粧品の美容成分は角層までしか浸透しないので、あたかも補充されているように思いますが、真皮に届けることはできません。

しかし、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸は角層の保湿し、うるおいを保つには効果的。

 

細胞間脂質の主成分「セラミド」や「ヒト幹細胞培養液」「EGF」などの成分

セラミドやヒト幹細胞培養液、EGFなどの成分は、化粧水などで補うことはできても、肌自身が作るものと全く同じ働きはしません。

 

セラミドは細胞間脂質の主成分であり、肌にしか作り出せない成分。

化粧品に含まれるセラミドは、肌自身が作り出すセラミドを完全に再現するものではありません。

 

ヒト幹細胞は、私たちの身体の臓器などの元になる細胞で、iPS細胞がきっかけとなり有名になった細胞。

ヒト幹細胞は、培養液として化粧品成分に利用されています。

 

EGFは、アメリカの生物学者スタンリー・コーエン博士がノーベル賞を受賞したことで有名になった成分。

化粧品に含まれる成分は、肌の働きを代替はしませんが、肌本来が持つ力を補い、すこやかな状態を保つ効果があります。

 

まとめ

健康な肌は、バリア機能が正常に働いているので、水分なども容易には浸透させません。

化粧水などが浸透しすぎる肌は、バリア機能が低下した肌と言えます。

 

健康な肌は、水分でさえもしっかり弾くので、無理やり化粧水を浸透させようとすると、かえって逆効果に...。

 

化粧水などを浸透させることよりも、バリア機能を正常に保ち、ストレスに負けない肌作りが重要になります。

ストレスに負けない土台を作り、健康で美しい肌を目指しましょう。

 

この記事が少しでもみなさんのお役に立つことができたら幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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