ヒアルロン酸と聞いて「肌にうるおいを与える美容成分」というイメージがある方も多いのではないでしょうか。
ヒアルロン酸は、非常に優れた保水力を持つムコ多糖。
ヒアルロン酸は肌に存在するイメージが強いですが、関節液や目などにも存在しています。
この記事では、ヒアルロン酸の特性、基本情報、発見の舞台裏など紹介。
この記事を読み終わる頃には、ヒアルロン酸のイメージが変わっているはず。
それでは、早速見ていきましょう。
Contents
ヒアルロン酸とは?
ヒアルロン酸は、もともと体内に存在し高い保水力を持つムコ多糖。
糖質の1種で、細胞と細胞の間を満たしているのはヒアルロン酸。
ヒアルロン酸は、ゼリー状の物質でねばねばとしており、クッションのような役割をすることでデリケートな細胞を衝撃などから保護。
ヒアルロン酸が存在するのは肌だけでなく関節や軟骨、目の硝子体にも存在。
体内で最も多くのヒアルロン酸が存在するのは肌であり、全体の約50%が集中していると言われています。
ヒアルロン酸は驚異的な保水力を持ち、1gのヒアルロン酸で6Lの水を抱え込むことが可能。
ふっくらとしたみずみずしい肌を保てるのは、ヒアルロン酸のおかげ。
ヒアルロン酸は肌内部の水分を保ち、ハリや弾力を支えるためには重要な成分であり、シミやたるみの予防にも必要不可欠。
ヒアルロン酸の主な分布場所は?
皮膚・眼球・心臓・関節など多くの組織に分布
ヒアルロン酸は、皮膚(肌)や眼球など全身のあらゆる組織に分布。
体内に存在するヒアルロン酸の約50%が、肌に存在。
肌では、驚異の保水力を持つことから肌にうるおいやハリ、弾力を与えます。
眼球(目の硝子体)では、目を乾燥から保護。
関節では、骨同士が擦れないようにするクッションの役割や動きをなめらかにする役割を持ちます。
ヒアルロン酸は生命維持に重要な心臓にも存在し、体内になくてはならない存在。
ヒアルロン酸の持つ抜群の保水力とは?
ヒアルロン酸は、水を抱え込む驚異的な保水力、そしてゼリーのようなねばねばした「高い粘性」と変形しても元の状態に戻ろうとする「弾性」の性質を併せ持つ成分。
ヒアルロン酸1gで6Lの水を抱え込む性質を持ちます。
ヒアルロン酸は、20代をピークにして、歳を重ねるとともに減少。
60代では、赤ちゃんの時のヒアルロン酸の約1/4の量まで減少するとも言われています。
ヒアルロン酸の主なはたらきと特徴
ヒアルロン酸は、優れた保水力を持つムコ多糖であり糖質の1種。
人の体内では主に肌や眼球などに含有。
ヒアルロン酸1gに対して6Lもの水を抱え込む力があり、それによりみずみずしさやしなやかさを生み出します。
ヒアルロン酸は、高い粘性と弾性を併せ持ち、膝の関節液に多く存在しており、歩行時のクッションの役割や骨同士の摩擦を避ける潤滑剤としての役割も。
体内に存在するヒアルロン酸の約50%以上が肌に集中して存在し、みずみずしい肌を維持。
ヒアルロン酸は経口摂取により、肌の保水力を向上させるとのデータもあります。
ヒアルロン酸の抽出方法は「鶏のトサカからの抽出法」と「微生物発酵法」の2種類。
抽出し生成されたヒアルロン酸は、美容や医療などの分野において化粧品や美容液、サプリメントとして活用されています。
ヒアルロン酸は肌にうるおいやハリを生み出す
ヒアルロン酸は、肌の真皮層に多く含まれている保水力に優れた成分。
真皮は、直接触れることのできる表皮の下に位置している層。
真皮を構成する成分は、約70%が土台となるコラーゲンで、コラーゲンを束ねているのがゴムのように伸縮するエラスチン。
ヒアルロン酸は、コラーゲンとエラスチンの隙間を埋めているゼリー状の成分。
ヒアルロン酸によって、水分がたっぷりと抱え込まれるので、肌にうるおいやハリが生まれます。
ヒアルロン酸には、肌内部を乾燥や外部刺激から守る役割も。
ヒアルロン酸はどうやって発見された?
その舞台裏を紹介!
ヒアルロン酸は、今から約90年以上前の1934年にアメリカ・コロンビア大学のカール・マイヤー博士らによって発見。
牛の「硝子体」という目の奥に存在するドロっとした透明なゼリー状の部分から分離、発見されたのがヒアルロン酸の始まり。
ヒアルロン酸の名前の由来は、ギリシャ語の「透明なガラスのような硝子体(Hyaloid)」と「ウロン酸(Uronic acid)」という糖の酸からきています。
1934年の発見をきっかけに、ヒアルロン酸はあらゆるところに分布している成分ということが分かりました。
特にヒアルロン酸が多く分布しているのは「目の硝子体」「肌の真皮層」や膝などの「関節液」の3つ。
ヒアルロン酸は、優れた保水力を持ち水分をつなぎとめる他、動きをなめらかにする潤滑剤の役割も。
その役割のおかげで、目の硝子体では、眼球全体に透明な丸みを与え、美しい形状をキープ。
肌の真皮層では、水分をたっぷり抱え込むことで肌に潤いとハリ与える、天然スポンジの役割が。
膝などの関節液では、骨同士の衝突を防止し、骨の動きをなめらかにするクッションの役割があります。
ヒアルロン酸の魅力とは?
ヒアルロン酸の1番の魅力とは、驚異的な保水力。
ヒアルロン酸1gに対して、2〜6Lもの水分を抱え込むことが可能。
肌では、潤いを与え乾燥から守る役割があります。
関節液では、動きをなめらかにする潤滑と骨同士の衝突を防ぐクッションとしての役割が。
ヒアルロン酸は20代をピークにし、年齢とともに減少することが知られています。
30代後半から40代になると肌のハリや潤いがなくなり、小ジワや乾燥の影響が出やすくなる傾向に。
また、40代以降は関節のなめらかさが低下し、痛みやきしみなどを伴うことも。
ヒアルロン酸は年齢とともに減少するので、食事から摂取したり、化粧品などで塗ったり、美容医療や医療などで直接注入し補っていくことが重要。
ヒアルロン酸は効果と安全性が研究によって確認されているため、安心して取り入れることができます。
ヒアルロン酸を日々の生活に取り入れ、年齢とともに減少していくヒアルロン酸とうまく付き合いましょう。
ヒアルロン酸の主な特性は3つ
ヒアルロン酸の特性は主に3つ。
- 驚異の保水力とクッション性
- 粘弾性及び潤滑作用
- 分子量による働きの違い
早速、見ていきましょう。
【ヒアルロン酸の特性】驚異の保水力とクッション性
ヒアルロン酸は驚異の保水力とクッション性を持っています。
ヒアルロン酸の保水力はすごくて、ヒアルロン酸1gに対して2〜6Lもの水分を抱え込むことが可能。
ヒアルロン酸は、肌や関節液など体内のさまざまな部分に分布していますが、およそ50%が肌に存在。
肌では、真皮層に多く分布しており肌のみずみずしさやハリを保っています。
ヒアルロン酸は、水に溶かすとゼリー状の強い粘性と弾性を与え、膝などの関節液では動きをなめらかにするだけなく骨同士の衝突を防止するクッションの役割も。
ヒアルロン酸のもつ驚異的な保水力とクッション性が、美肌に効果があるだけなく、関節などの機能維持にも効果あり。
【ヒアルロン酸の特性】粘弾性及び潤滑作用
ヒアルロン酸は、肌だけでなく、膝や肩などの関節液や関節軟骨に多く分布。
関節液に含有されるヒアルロン酸は、動きをなめらかにする「潤滑作用」と骨同士が衝突しないようなクッションとしての役割である「緩衝作用」と持ちます。
ヒアルロン酸は、ねばねばする粘性と元の状態に戻る弾性を併せ持つ性質である「粘弾性」を持ち、傷つきやすいデリケートな細胞を保護。
他にも、関節や口腔粘膜の炎症、紫外線などで受けたダメージを抑える抗炎症作用も持っています。
【ヒアルロン酸の特性】分子量による働きの違い
体内にあるヒアルロン酸は、分子量が非常に大きいのが特徴。
分子量が大きいと肌の角質層まで届かないので、肌に吸収されにくいのが難点。
ヒアルロン酸は、分子量に応じて働きが異なります。
まず、ヒアルロン酸には「高分子」と「低分子」といった構成する分子量によって2つに分類。
体内にもともと存在するヒアルロン酸は高分子の状態で存在。
高分子ヒアルロン酸は、分子量が大きいので角質層には届かず肌表面にとどまり、水分蒸発を防ぐ保護、保湿として働きます。
高分子ヒアルロン酸は、しっとりもちもちしたのが特徴。
低分子ヒアルロン酸は、肌や体内への浸透、吸収を良くするために人工的に分子量を小さくしたもの。
粒子が小さい分、肌の角質層へしっかり届き、肌内部に潤いを与えます。
低分子ヒアルロン酸は、さっぱりしているのが特徴。
まとめ
ヒアルロン酸とは、驚異的な保水力を持つのが1番の特徴。
肌だけでなく、関節液や目の硝子体など体内のさまざま組織に分布しており、なめらかな動きのサポートをしています。
ヒアルロン酸の特性を生かした技術の開発が進んでいます。
ヒアルロン酸は分子量が非常に大きく角質層へ浸透しにくいですが、その特性をうまく利用して克服する技術も開発。
この記事が少しでも美肌に近づくためのサポートになれていたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。