肌の基礎知識

ヒアルロン酸の歴史に迫る!体内での働きや特徴は?

ヒアルロン酸と聞くと多くの方は「肌の保湿成分」を思い浮かべるかと思います。

実は、ヒアルロン酸が最初に見つかったのは、肌ではありません。

 

この記事では、ヒアルロン酸の歴史や成分の特徴について紹介。

この記事を読み終わっている頃は、ヒアルロン酸は単なる保湿成分といった枠を超えているかと思います。

 

それでは早速、ヒアルロン酸の歴史から見ていきましょう。

 

ヒアルロン酸の歴史

ヒアルロン酸の発見は、今から遡ること約90年以上前の1934年。

アメリカ・コロンビア大学の「カール・マイヤー博士」たちによって牛の目から分離、発見されました。

 

発見から数年後のある日、関節を痛めていた競走馬にヒアルロン酸を注射。

ヒアルロン酸注射された競走馬は、関節の炎症が緩和し、なんとレースに勝利。

この出来事をきっかけに、ヒアルロン酸を医療分野で応用できないかと研究開発が進みました。

 

ヒアルロン酸発見から約20年後の1950年代には、眼科の硝子体手術などに応用。

ヒアルロン酸は、水分保持能力や関節におけるクッションの役割をすることから、膝関節治療や白内障治療、肌における小ジワの改善にも応用されました。

 

ヒアルロン酸の応用が進む一方で、使用による副作用の報告もでてきました。

ヒアルロン酸の開発初期は、ヒトのへその緒やニワトリの鶏冠(とさか)などから抽出、精製したものを使用。

動物由来のヒアルロン酸は、体が異物と判断した場合にアレルギー反応として現れます。

 

ヒアルロン酸研究は進み、現在では動物由来のヒアルロン酸であっても副作用の報告はごく稀。

近年は、安全性や感染症リスクの面から、微生物の発酵技術を利用し生成した非動物性ヒアルロン酸が主流。

このような歴史があるからこそ、ヒアルロン酸を安全に使用することができています。

 

シワ治療への応用

従来のシワ治療は、ヒアルロン酸ではなくコラーゲンが主流でした。

 

ヒアルロン酸の持つ驚異的な保水力を応用することで、年齢とともに増えるシワやたるみを防ぐことができないかと使われるようになりました。

1980年代には徐々に美容クリニックが増え始め、ヒアルロン酸注射も盛んに行われるように。

 

ヒアルロン酸注射が盛んに行われる一方で、アレルギー反応の報告が問題となりました。

かつては、動物由来のヒアルロン酸を使用していましたが、動物由来だとどうしても人によって拒否反応を起こす可能性が。

当時は、アレルギー反応の有無を事前に確認してからヒアルロン酸注射を行っていたため、高額かつ時間もかかっていました。

 

本格的に、ヒアルロン酸がシワ治療に使用され始めたのは1990年代後半。

1990年代後半から、動物由来のヒアルロン酸が、安全性の高い非動物性のヒアルロン酸へ急速に置き換わるように。

非動物性のヒアルロン酸は、微生物などの発酵技術を応用して抽出されるので、タンパク質でも動物性でもありません。

 

以前は、ヒアルロン酸注射を行うには事前にアレルギー反応の有無を確認していましたが、非動物性ヒアルロン酸の登場により、事前確認が不要に。

アレルギー反応の心配が少ないため、診察もしくはカウンセリング当日にヒアルロン酸注射を受けることができるようになりました。

 

現在は、ヒアルロン酸の研究開発のおかげで、多種多様なヒアルロン酸が登場。

目的や注入する部位に合わせて、安全性の高いヒアルロン酸を選択することが重要です。

ヒアルロン酸注射は手軽なイメージがありますが、高度な技術と専門的な知識が必要な治療法の1つ。

 

ヒアルロン酸はどんな成分?

ヒアルロン酸は、もともと牛の硝子体から発見された成分。

ヒアルロン酸の研究開発が進むなかで、私たちの身体の中でのヒアルロン酸の働きが分かるように。

 

ヒアルロン酸は特に目や皮膚、関節に多く存在します。

ここでは、ヒアルロン酸の発見から主な働き、構成成分について紹介。

 

ヒアルロン酸は牛の目の硝子体から発見

ヒアルロン酸は、今から約90年以上前の1934年に、牛の硝子体から発見。

アメリカ・コロンビア大学のカール・マイヤー博士らによって発見、分離されたのがヒアルロン酸の始まり。

 

その後、ヒアルロン酸の研究開発が進み、ヒアルロン酸は目だけでなく関節や肌にも存在することが分かりました。

また、さまざまな重要な役割があり、近年では整形外科などの医療分野や美容医療の分野において活躍。

 

ヒアルロン酸の主な働き

ヒアルロン酸は、目だけなく関節や皮膚(肌)などに存在。

目では乾燥を防ぎ、関節ではなめらかな動きをサポート。

肌においては、うるおいとハリを保つなど、私たちの身体にとって必要不可欠な成分。

 

ヒアルロン酸はムコ多糖の1種で糖の仲間

ヒアルロン酸はムコ多糖の1種で、糖の仲間。

ヒアルロン酸は、2種類の糖が数万個も交互に結びついてできています。

2種類の糖というのは「N-アセチルグルコサミン」と「グルクロン酸」のこと。

 

ヒアルロン酸の特徴

ヒアルロン酸の特徴は、桁外れの保水力ではないでしょうか。

 

ヒアルロン酸は、動きにしなやかさを出す役割や膝関節などにおいてクッションの役割があります。

ヒアルロン酸の特徴を活かして、医薬品や化粧品、サプリメントまで目的に応じて活用。

 

桁外れ保水力・潤滑性・クッション性

ヒアルロン酸の最大の特徴は、ヒアルロン酸1gに対して2〜6Lもの水分を抱え込めること。

 

体内に存在するヒアルロン酸の約半分が皮膚(肌)に存在。

肌の中でも真皮層に多く存在し、水分を蓄えることでみずみずしさや潤いを与えています。

 

また、関節においては、しなやかさを出す「潤滑剤」としての役割や骨と骨が衝突しないように「クッション」としての役割も。

 

ヒアルロン酸の用途は?
医薬品、化粧品、食品で使用

ヒアルロン酸の用途は、医薬品や化粧品、サプリメントまで多岐にわたり利用。

用途ごとにヒアルロン酸の役割が異なります。

 

医薬品であれば、関節注射や白内障の治療などに利用。

化粧品であれば、肌を乾燥から守り、うるおいを与える保湿剤をしての役割が。

食品やサプリメントであれば、肌の水分維持や関節の健康維持の目的があります。

 

ヒアルロン酸は私たちの知らないところで、安全性を求めて、日々、研究および改良が重ねられています。

 

まとめ

ヒアルロン酸と聞くと、肌のイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。

ヒアルロン酸は、肌から見つかったのではなく、最初は牛の目から見つかりました。

 

ヒアルロン酸の歴史を知ることで、単なる肌の保湿成分という枠を超えることができます。

 

現在では、医療から美容医療の分野にかけて幅広い目的で使用。

ヒアルロン酸は、私たちの身体に必要不可欠な成分です。

そんなヒアルロン酸の歴史を知ることで、ヒアルロン酸のイメージが変わるのではないでしょうか。

 

この記事が少しでもみなさんのお役に立つことができていたら幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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